ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

肉親の距離

2010-02-25 23:13:10 | Weblog
うちの両親は、いろいろとクセの強い人たちだったから、
亡くなって数年経った今でも、いろいろな人がいろいろなことを言う。

すでに父とは一緒に暮らさなくなって25年、
母とは18年が経っているので、それぞれの人格については、
だいたい自分なりに整理がついていると思っている。

でも、やはり、
他人から両親をけなされると、少し腹が立つ。
愛情のこもった冗談ならいい。
それは、私の知らない両親の一面だから、聞けて嬉しい。

でも、ときに本心から、両親の欠点をあげる人がいる。
確かにそういう一面があることは私もなんとなくわかっているけど、
でも、他人から改めて言われると気持ちのいいものではない。

肉親とは、そういう距離の存在だと思う。

だから、友人から「田舎の家は、いろいろあって面倒なのよ」と言われても、
きわめてフォローするように心がけている。
肉親だからこそ言える悪口、というのはあって、
他人が追随すると、やはり傷つけてしまうものだと思うから。

よく、嫁姑の不仲の話を聞く。
私の母と祖母の関係も、たいへんたいへん悪かった。
まだ幼稚園生だった私に、母も祖母も「自分が正しいでしょ」と語っていた。
それが沈静化したら、今度は小学生のときに母と父が同じように、
自己を正当化する話を、私に向かってした。
つらかった。
どちらも好きだった。
だから、どっちかの味方をしなければならないなんてイヤだった。

イヤな出来事に出会ったときは、
自分がどうありたいか、ということを、すごく深く考える。
そして、おのずと心が見えてくる。

さて、心の整理がつくまでの時間、いかに周囲の人を傷つけずにいられるか。
それがいまの課題だと思っている。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。