ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

長春 その1

2013-08-05 23:25:57 | Weblog
週末でも行けちゃう満州ツアーに出掛けた。
行き先は、長春とハルピン。

とりあえず、金曜の夜は12時まで仕事をし「えいや」で翌朝4時半起き。
上海浦東空港7:25発→長春龍嘉空港9:55 南方航空
毎度思うけど、浦東空港は遠い。

長春に着き、まず旧満映へ。
タクシーの運転手曰く、最近は、映画城が違う場所にできたので、
展示もそちらへ全部移され、満映の中はもう公開はしていないとのこと。
でもとりあえず行く。

満映の前に走っている電車の線路。いまでも使われている。



やっぱり入れなかった満映。毛沢東、いらない。



しょうがないので、ぶらぶら長春の街を歩いて、
ゆっくり溥儀がいた故宮に向かうことにした。

気温は、30度くらいで、上海よりも10度低く、5月下旬並みな感じ。
でも、汗が吹き出る。

途中あった、むかし日本が造った建物。
そして日本製の重機が庭を掘っていた。がんばれ、日本。



歩いていると、むかし日本が建てたものがいろいろとある。
いまでも使われているから、中には入れないものも多い。



いうなれば、霞ヶ関のような雰囲気。
車道と建物の距離感や、道の感じ。
ちょっとしたところに、日本人が造った街の印象がある。
共産党的なズドーン感はない。

歩いているうちにお腹がすいたので、昼食。
東北と言えば、やはり餃子。
タクシー運転手さんおススメの「東方餃子王」に行った。
チェーン店で、たくさんある。

まずはハルピンビール。



水餃子。



味はおいしかったけれど、昔、北京で食べたような手作り感はなかったなあ。

屋台ではフルーツと一緒に、黄色く熟れたゴーヤが売られていた。



中国人のおっさんは、やはり腹を出して歩く。
なぜTシャツをまくりあげるのか、その生態は、未だに不明。

で、歩いていたら、長春の街に、城があった。



むかしの関東軍司令部。いまの共産党の根拠地。
いいのかい、共産党さんよ。シャチホコ乗ってるけど、それはいいのかい。
めっちゃ城だけど、本当にいいのかい。

爆笑しながら正面入り口で写真を撮っていたら、
守衛さんが出て来て、「写真は削除しなさい」と注意されたので、
「はいはい、わかったよ」と言って、目の前でアップの写真は削除した。
「この建物が写っている写真はすべて削除するように」と言われ、
「はいはい」と答えつつ、歩み去ったのだが、
やはり疑われていて、ずっと見られてプレッシャーをかけられた。

きっと、中国のサイトに「きゃ~、共産党って、実は日本の建物が好きみたいよ~」などという
不謹慎なコメントとともに写真をアップしたら、速攻で削除された上に、マークされるんだろう。

いろいろな解釈があって、
・中国人は、日本人はきらいだけど、日本製は好きだから使っている。
・日本に勝ったことを誇示するために、あえて建物をのこしている。
・単に、そこまで考えていない。
どれも、本当っぽい理由になる。

「反日」「排日」で盛り上がっているときに、ここの建物も火をつけたら・・・、
それこそまっとうな理由だけれども、まあ、怒られるんだろうなあ。
長春の街には、それこそ「反日」で壊せる対象がたくさんあるけれど、
いずれも政府機関がいまでも使っている建物だから。

長春の街は、まるでいまの中国における日本の位置の象徴のように思えた。


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