ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

遠い外国

2011-10-23 20:11:32 | Weblog
そんなもんだろうとは思っていたけれど、
上海の<超>高級アパートメントでは、
ツイッターも、YouTubeも、ニコ動も、アメブロも、
ちゃんと繋がるし、普通に見られるらしい!

住んでいる人のほとんどが、日本の大企業の駐在員か、
ものすごいお金持ち、というアパートだ。
中国にちゃんとお金を払っているからOKということなんだろうけど、
相変わらず治外法権の租界があるみたいで、なんとも言えない。

昨晩、酔っぱらった中国人のおじさんたちが5~6人で、
「亲爱的姑娘,我爱你」という歌詞が繰り返される歌を大合唱しながら歩いていた。
その姿があまりに幸せそうだったので、
中国は、自由な国だなあ、という気分になった。

中国という国は、本当にいろんな顔をもっていると思う。

今日は1日ひきこもって、読書をした。
20年ぶりくらいに『そして誰もいなくなった』を読み、
そういえば、昔、ハラハラしながらこの作品を読んだ後、
映画を見て、原作に比べて面白くないと思ったときのことを思い出した。

結末が、全然違ったんだよな。
母の、いい加減な解説によると、
女優さんが「(作品中で)死にたくない」と言い、
死なないストーリーに書き換えたと言っていた。
あれ以来、原作を大幅に書き換えたと言われる映画を見なくなったような気がする。

昨日行った寧波は、遣唐使が目指した港町だ。
寧波から長安までの長い道のり、
そして寧波から日本までの荒れ狂う海を思った。

今にも増して、唐の時代の中国は、
中央と地方が、まったく違う国のようだっただろう。
言葉も違えば、食べる物も違う。
日本の何倍もある国土。

ふと、小さい頃に見た「天平の甍」という映画が見たくなった。
原作は、映画を見たずっと後に読んだので、
違和感を覚えたかどうかすら、もう覚えていない。

外国は、移動時間からすると近くなったけれど、
やはり遠いところだと思う。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。