ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ウズベキスタン3日目 サマルカンド観光

2010-04-26 01:00:07 | Weblog
この日は一人。
やはりもう一度、アフラシャブの丘へ行くことにした。
レギスタン広場の横を通ると、朝の掃き掃除をしていた。


アフラシャブの丘へは、前日とは違うルートで入ることにした。
シヤブ・バザールを出てすぐ見えるハズラティ・ヒズル・モスクの横から入る。


現地の人が、城壁にお墓を作っているのだけど、
それを横目に見ながら、ひたすら歩く、歩く、歩く。

そして、いかにも城壁っぽいところを見つけた。
アフラシャブの丘の西側で、
たぶんタシケント通りだと思うのだけど、アフラシャブ博物館へ行くほうではなくて、
空港やバスターミナルに行くほうの道をはさんだ西側。


この裏側へまわると、いかにも城壁っぽいものがある。
 

日陰に座って、しばらくボーッとした。

城壁の下に広がるモンゴル軍を見たとき、サマルカンドの人たちはどんな気持ちがしただろう。
モンゴルはサマルカンドの街を見たとき、どう思っただろう。

チンギス・ハンは、モンゴルの法律「ヤサ」を守りさえすれば、誰でもモンゴルの一員だ。
宗教も言語も人種も関係ない、と言った。

チンギス・ハンは、いきなりホラズムに戦争を仕掛けたのではない。
通商をしたくて送った一行を、ホラズム側が殺してしまったので、
チンギス・ハンは激怒し、報復に出たのだ。

友好的に通商が開かれたとしても、いずれは戦争をしたかもしれない。
でも、「ヤサ」を守ればモンゴルの一員と言わしめたのは、
チンギス・ハンが、高度な文明に魅せられていたからだと思う。

当時、モンゴルよりもはるかに進んだ文化、技術、社会組織をもったサマルカンド。
チンギス・ハンは、職人を非常に大切にしたという。
サマルカンドを徹底的に破戒したけれど、職人だけは生かしたのは、
彼らが生きていさえすれば、高度な技術を失うことはない。
ぜひ自分のもとへ集まってほしいと、本気で望んでいたのかもしれない。

本当はサマルカンドも破戒したくはなかったかもしれない。
美しいまま、手に入れたかったのではないか。
降伏してほしいと心からいちばん望んだのは、チンギス・ハンその人だったかもしれない。
なんとなく、そんな気がした。

その後もてくてく丘の上を歩き回った。
何か焼き物の破片が見えた。


その後、熱が体中にたまってしまったので、
お土産物屋さんをひやかしながら、ホテルに帰ることにした。
今日は一人なので、お昼ご飯で冒険ができない。
素直に『地球の歩き方』の指南どおり、
レギスタン広場の対面にあるラビ・ゴールというレストランで、ラグマンを注文した。
非常においしい麺だった。
だけど、スプーンしかついてこなかった。せめてフォークだろう。
あと、ナンは4分の1でいいよ。と、言えなかったのが残念。


ホテルで約2時間ほどクールダウンしてから、
近くのホテルまで、インターネットを求めて散歩することにした。
『地球の歩き方』には、無線LANがある、ビジネスセンターがある、と
書かれているホテルでも、なんと使えない!

AirMacは来ているのに、レセプションの女性がたぶん無線LANのことを、まったくわからない。
パスワードを発行してくれればいいんだけど、お金を払ったら使えるの?
と、聞いても、無線LANはない、という答えが返って来た。
2つホテルを回って、両方とも同じ答えだったから、本格的にあきらめた。

帰り道、ティムール像の裏側で、「2010」というかたちに花を植えている人たちを見た。
もう2010年になってから4ヶ月よ、と突っ込みたい気分だけど、きっと花が咲くのを待ってたんだよな。


そして、はじめて変なおじさんに遭遇。
日本製のボールペンを、ほとんど価値がないウズベキスタンのコインと
交換させられるハメに陥った。
まとわりついてくるのを、なんとか振り切ってホテルに戻った。
旅は、こういうこともなきゃね。
それにしても、日本のボールペンはどこへ行っても人気者だ。

この日一日でかなり日焼けして、身体がつかれているから、
夕方4時から約2時間、ホテルの中庭で、このブログの下書きをした。
食べ物も脂っこい物はたぶんダメなので、
持って来たカロリーメイトのメープル味を食べる。

なんだかすごく、ケミカルな味に思えた。
日本で食べたのなら、かなりおいしい部類に入る味だと思うのだけど、
サマルカンドという土地のせいかな、
昼になめたのど飴も同じようにケミカルに感じた。

頑張って起きていて、ホテルの中庭から夜空を見上げてみようと思うのだけど、
電気がすべて消されるころには、もう熟睡している。


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