ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

舞鶴

2014-10-06 21:33:39 | Weblog
土曜日の朝、京都から舞鶴へ。



西舞鶴駅は、こぢんまり、のんびりとしていて、とても静かだった。



観光案内センターで勧められた「舞鶴かまぼこ手形」1000円を購入。
市内バスに乗り放題で、一部の施設の入館料が無料になったり、半額になったりする。
かまぼこが名産なんだなあと思いつつ、結局、かまぼこは食べずに終わった。申し訳ない。

まず、引揚記念館へ。



今年は2月に大連港に行ってきたので、こちら側も、と思ったのだが、
展示品のほとんどは、シベリア抑留とその引揚げで、
満洲からの、一般の人の引揚げに関する資料はすごく少なかった。

前にウズベキスタンのタシケントで見たナヴォイ劇場と、その近くにある日本人のお墓の写真があった。
ナヴォイ劇場で、ウズベキスタンの人に呼び止められたときのことを思い出した。
「お前は日本人か。これは日本人が造った劇場だ。何十年経ってもびくともしない。
日本人の仕事は本当に素晴らしい! あそこのお墓に、必ずお参りして帰るんだ。
日本人に会えて、彼らも喜ぶだろう」と。

お墓さえなく、そこにいた痕跡すら残っていない多くの人が、満洲に眠っている。
もう少しその人たちを思うための展示があってもよかったと思う。ちょっと残念。

で、すぐに見終わってしまって、赤れんが博物館まで戻ってきた。
赤れんがの作り方とか積み方など、地味に面白い展示物だった。

カレーで腹ごなしし。
地元のお年寄りが、熱心に絵を描いていた。いい老後だなあ。



舞鶴湾めぐり。

とにかく、たくさん自衛隊の船が見られる。



引揚げの方が見た景色と、たぶんあまり変わっていない祖国の山。



日の丸だなあ。軍艦旗だなあ。と、ここが日本であることを再認識する。

 

戦前から使われている山肌をくりぬいた倉庫。



約30分のクルーズは、なかなか見応え十分だった。

次に歩いて自衛隊桟橋へ。



満洲でよく見かけたレンガの建物と同じだ。
もっとも満洲に残っている建物のほうが大きくて立派だったが。

桟橋で間近にしらせを見る。



若い自衛隊の人が、道案内や写真を撮ってあげたりなど、すごく親切に立ち働いていた。

最後に、海軍記念館へ。



近寄り難く、人民を睥睨している人民解放軍の雰囲気とは違い、
日本の自衛隊の人たちは、私たちと等身大だ。
そういえば、むかしネパールの軍人さんたちは、すごーくゆるゆるで、
警備といいつつ銃すら持っていなかった。

軍隊と言ってもいろいろあるよなあ。