ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

ゴロゴロ

2013-06-29 21:24:33 | Weblog
就業ビザの更新のため、労働局にパスポートをとられてしまっているので、
今週末はどこへも行けない。
中国では、長距離列車のチケットを買うときと
飛行機に乗る際に身分証の提示をしなければならないから。

とはいえ、長距離列車のチケットの場合は、
長距離列車の駅でチケットを買ったり受け取る際には、パスポートが必要だけれども、
街の代理店で買うときには身分証はコピーでもいいという、へんてこなシステムなのだ。
さすが中国、こういった矛盾はいいんだな、と感心する。
ただ規則性が読めず、「なんだよ~!」を連発することになる。

このへん、言語が不明瞭なわりには構造は論理的に考える日本人と、
言語は明瞭で自己アピールも強烈ながら、構造は気分や既得権で考える中国人の
違いなんじゃないかと思ったりする。

ともあれ、久しぶりに家で読書でもしようと思い、
多田等観の『チベット滞在記』を取り出してみたものの、
数日来の疲労が祟って、すぐに寝落ちしてしまった。
爆睡すること4時間半。昼寝の長さではない、と思う。

不眠のススメなるものがあるそうで、旅行中は私もそう思う。
見知らぬ土地で、短時間であってもサッと熟睡できる大胆さと、
基本的に健康な身体があれば、旅行中のハイテンションも助けて、
睡眠時間はかなり短くても、通常の1.5倍くらいは動ける。

ただこれは、楽しいことをやっているからOKなのであって、
「まだまだ私も若いじゃん!」と勘違いして仕事をしようとすると、そうはいかない。
睡眠の間に、潜在意識にたまった、ときに思考のバグとなる情念のカケラを、
うまいこと圧縮したり、クリーニングしないと、
睡眠不足はそのままストレスとなり、あるときフリーズする。
基本的には好きな仕事であっても、仕事である以上はしょうがない。

ということで、歳をとり、自分の限界に向き合う経験が増えたおかげで、
パソコンに対する思いやりも深まった。

最近、会社で使っているWindowsの調子がすこぶる悪い。
ウイルススキャンしても何も検出されず、メモリも余裕があることから、
正規版の日本語OSなのに、中国の海賊版Winや海賊版ソフトたちの中でがんばって、
きっと疲れてしまったんだろうなあ、と思っている。
中国語の海賊版MicrosoftOfficeには、それこそいろんなバージョンがあり本当にカオスだ。

そして、小さいころから海賊版に囲まれて育った中国人は、
海賊版を当然のものとして使う。
罪悪感はないし、本物を使ったことがないから、
自分が使っているもののパフォーマンスがどれくらい悪いかを考える基準がない。

さて、本当は仕事も持って帰ってきたのだけど、今日はいいや。
読書の続きをしよう。そして、たぶんまた寝落ちする。
ひさしぶりのゴロゴロだ。