ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

貸せる本

2011-08-11 20:57:21 | Weblog
朝、管理人さんの子猫がゲージごといなくなっていた。
そして、うさぎは相変わらず悠々とすいかを食べていた。
うさぎの勝利。

さて、本日、日本から送ってもらった私の本たちが届いた。
並べて、背表紙を眺めると、なんだか・・・、
上海の家も私の家らしくなったというか、
上海に来てまで、やはり読みたい本はこういうジャンルか、と改めて思ったり、
とにかく、私のテリトリーの中にいる居心地のよさを噛みしめている。

他人から聞かれて一番答えるのが恥ずかしいのが、
「どんな本を読むんですか?」という質問だ。

たいてい「まあ、いろいろです」と答えるのだけれど、
特に上海のように日本語の本が手に入らない状況にいると、
「読み終わったら、今度貸してください」と言われたりする。

ジャック・デリダの『マルクスの亡霊たち』やリースマンの『孤独な群衆』は、
何もすることがなくて、中国人の雑踏の中に行きたくないような週末に、
ゆっくり読もうと思っているのだけれど、
たとえ、すごく面白いと思ったとしても、
出会ってすぐの、日本人だという共通点しか見つかっていない人に貸すには、
さすがに、ちょっとどうかと思う。

となると、貸せる本がないような気がしてくる。
無理して貸す必要もないんだけれど、
みんな、上海でどんな本を読んでいるのだろうと思う。