気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

ヒナを踏まないで!コアジサシを守ろう!

2023年07月15日 | アジサシの仲間

海水浴のシーズンとなりました。
この三連休に海開きする地域も多いようです。
コアジサシやシロチドリなど野鳥が繁殖する砂浜にも大勢の行楽客がやってきます。

撮影地の人口浜では、ビーチの二か所にロープを張り巡らせ野鳥保護エリアを設けています。
しかし、好奇心旺盛で怖いもの知らずのヒナたちは、保護エリアを逸脱することも多いです。
砂浜に打ち寄せられた漂着物は、小さな雛たちが身を隠すには絶好です。
一見、ゴミの山ですが、毛玉のような小さな小さなヒナたちが息をひそめています。

どうか砂浜を歩く際は、足元に小さな命が怯えていることを忘れないでください











海遊びのシーズンで来訪者が増えるのを予想してか、
 保護エリアのロープも当初より範囲を広げて設置されていました。


オレンジ色の杭を立て保護ロープを巡らせてあります。

うっかり ヒナがいることに気づかず、保護エリアの近くを歩いてしまいました。
すかさず親のコアジサシがモビング=威嚇行動で頭上から襲うように飛んできたので急いで距離を取りました。
もしも、お子さんなど知らずにヒナに近づいてモビングを受けたら、即、その場から離れましょう。
なお、実際に、コアジサシが人間を襲った話は聞いたことがありません。
あくまでも「外敵を追い払うための脅し」  コアジサシの親だって、巨大な人間は怖いのです。








「野鳥の保護については、日本野鳥の会の意見も伺いながら、可能な限り配慮してまいります。
 海水浴にお越しの方々への注意喚起をしながら楽しんでいただけるよう対応していきたいと考えております」
砂浜の清掃業者に誤ってヒナが除去されないよう、注意をうながしてもらおうと、
掲載した中から数枚の写真を海水浴場の管理団体に送ったところ、上記のようなお返事を頂きました。
野鳥たちに成り代わって、あらためてご厚情に感謝いたします。


保護エリア内に設置された野鳥用のシェルター







コアジサシ(小鯵刺) Little Tern 全長22~28cm  翼開長47~55cm
チドリ目カモメ科アジサシ属


今日も最後まで見て下さってありがとうございました。


◆コアジサシ  キャノン 生物多様性 野鳥図鑑
https://global.canon/ja/environment/bird-branch/photo-gallery/koajisashi/index.html



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6 コメント

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Unknown (緑の風)
2023-07-15 10:36:22
おはようございます
コアジサシ・シロチドリの繁殖の様子とそれを守る活動の一連の記事を
拝見し、大切なことを教えていただきました。
海に出かけない私にとって、砂浜での野鳥の子育ては興味あるものでしたが、
多くの人に生き物の命の大切さを喚起することが重要であることにあらためて
気付きました。
「野鳥用シェルター」を初めて知りました。
返信する
毛玉のような小さな雛 (ran1005)
2023-07-15 10:46:43
コアジサシやシロチドリは毛玉のような小さな雛なのですか?
ペットボトルでシエルターが?
このシエルターは役割を果たしているのですか?
人害を受けずに1羽でも多く、育ってほしいですね。
返信する
Unknown (ここあ)
2023-07-15 10:48:56
ロメオさん、こんにちは。
海の日が近づいて、この3連休は海開きする所も多くなりますね。
海開きの前に各海岸で清掃やゴミ拾いが行われますが、シギチや渡り鳥の事を考慮に入れて
行っている自治体はほとんどいないのではないかと危惧しています。
普段から海のゴミ拾いが行われている海岸でも、なかなか鳥の事にまで気づく人たちはいないのが残念ですね。
神戸の海岸のように普段から野鳥保護に対して心を砕いて下さる自治体があることはすばらしいですし、
ロメオさんのように、鳥の事を少しでも知っている私たちができる事から始めないと、なかなか事も進まないのですね。
勇気が要る事でもありますが、何ができるかいつも考えておくことから始まりますね。
返信する
緑の風さん (ロメオ)
2023-07-15 16:47:14
こんにちは。いつもコメントを頂きありがとうございます。
今年は数年ぶりにコアジサシの繁殖が成功しています。
野鳥の会のご指導もあってか、保護エリアがきっちり設定された効果のようです。
数は多くないですが、順次、雛が育って飛ぶ練習も始まっています。
か弱い雛が照り付ける日差しや、天敵のカラスやトビを避けるため「野鳥用シェルター」
ペットボトルや植木鉢などを再利用して造ってあるようです。
返信する
ran1005さん (ロメオ)
2023-07-15 16:50:07
こんにちは。いつもコメントを頂きありがとうございます。
ヒナは数センチほどの小ささでふわふわした羽毛に被われています。
それと知らない人は気づかないことが多いようです。
シェルターの日陰に入って、隠れている雛を何羽か見かけました。
連休は晴れの予報で海水浴客も多そうですが、うまく野鳥と共存できますように!
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ここあさん (ロメオ)
2023-07-15 16:56:37
こんにちは。いつもコメントを頂きありがとうございます。
海岸に漂着するゴミを拾うボランティア活動、各地で行われていますよね。
立派な行いですが、シロチドリなど野鳥たちは逃げまどっていますよね。
私の地域でも有志の方々がいらっしゃいますが、浜に暮らす鳥に気づかない方も少なくないようです。
海水浴場では、専門業者に委託して毎朝、浜のゴミを除去しているようです。
万が一、雛が一緒に捨てられてしまうのでは?と不安になって、思い切って画像を添付して意見を送りました。
あれこれ言葉で説明するより、写真なら一目瞭然ですよね。
快い対応を頂いたのも、すでに野鳥の会の目が光っていたお陰かもしれません。
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