気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

黒いアオサギ!

2023年09月09日 | アオサギ

とても色の黒いアオサギの幼鳥を見かけました。5月下旬、海辺で見つけた個体です。

最初はクロサギか?何か別種のサギ?と思ったのですが、頭部の形や体型などからやはりアオサギのようです
これまで、カラス、ハクセキレイ、カワラヒワ、スズメの白化個体や部分白化個体は見ましたが、
野鳥の黒化個体の例は、過去に観察した記憶がありません






「アオサギを議論するページ」の管理人さんに写真を見て頂いたところ、
アオサギの黒化も白化と同じく稀に確認されているとお聞きしました。

北海道でも20年程前に浦臼町で黒いアオサギが見つかり、
クロサギではないかと大いに騒がれたことがあったそうです。
興味深いのは、その黒い個体は、日が経つにつれてどんどん黒くなくなってとこのとでした。






「アオサギを議論するページ」管理人さんのお話によると、黒い個体は幼鳥の場合が多いようです。
幼鳥は食べ物の影響を受けやすいのか、黒だけでなく茶色など色の変異は珍しくないとのことでした。

「私の推測なので本当のところはよく分かりませんが…」と前置きされて、管理人さんはこう仰っていました。
だんだん色が変わっていくところをみると遺伝的に固定されたものではない気がするのです。
成長するにつれてだんだん色が抜けていったり、
ともかく換羽後の羽の色にはほとんど影響を及ぼさないのかなと思います。



水路で餌探しして、濡れた状態だったせいもあり、黒いアオサギの頭部から首はよじれたようになっていました。
最初に見つけた時は、「重油にまみれて保護が必要な状態ではないか・・・」と不安を抱きました。
どうしよう?と迷い始めた時に、翼を広げてふわっと元気に飛んだので「異常なし」と判断できました

黒いアオサギは、私のすぐ横を飛んで松林に姿を消しました。
アオサギの巣が数か所確認できる小さな営巣地です。
体下面と喉の下には白い羽毛が生えて、普通のアオサギとほぼ変わりない色でした。




冒頭に記した通り、この黒いアオサギを見たのは三か月以上前、五月下旬でした。
私の知る限り、今日まで、地域で「黒いアオサギ」の目撃情報はありませんでした。
「アオサギを議論するページ」管理人さんのお話の通り、
成長するにしたがって黒い色も抜け「普通のアオサギ」になっていったのでしょう。


アオサギ(青鷺、蒼鷺)Grey heron 全長約95㎝
ペリカン目サギ科アオサギ属


いつも当ブログを閲覧して下さってありがとうございます。



◆「アオサギを議論するページ」
https://www.grey-heron.net//

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする