気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

あいたい!幸せの青い鳥 

2023年01月03日 | 強く記憶に残る鳥たち

ルリビタキ(瑠璃鶲)は、冬の幸せの青い鳥です。
青く美しい成鳥♂は、シーズン中に一度はじっくり撮りたい憧れの冬鳥です。
けして数は少なくないのですが、撮影のチャンスは私には稀です。

公園で越冬するルリビタキのオスはたいてい餌付けされて舞台に乗せられているので
自然のままにふるまう姿を撮る機会にはなかなか巡りあうことができません。

今回のルリビタキは4年前の冬の終わりに山間部の公園で撮りました。
残り少ないナンキンハゼの実を食べにコゲラ、メジロ、ジョウビタキが次々と飛来する中、
突然、ふいっと、カメラを構える目の前に青い姿を見せてくれました。




思いがけず目の前にあらわれた幸せの青い鳥 
その美しさに心の中で歓声をあげながら 夢中でシャッターを押しました。
時間にして10分弱だったと記憶しています。
ルリビタキは、ジョウビタキに追われるようにして、背後の藪に姿を消しました。
以来、何度も同じ場所に通っていますが、ルリビタキを見たのは、あの時一度きりです。



このルリビタキの写真を見るたび、松田道生さんの言葉を思い出します。

『野鳥写真は、自然のなかの野鳥をありのまま、とらえることに徹して欲しいのです。
餌でつり、声でだましてまで写真を撮るべきではないです。
餌付けをして安易に写真を撮ることに比べたら、自然のままに撮影することの方が、はるかにたいへんです。
その苦労が、作品に現れるという自負を持って野鳥写真を楽しんで欲しいと思います。』


◆≪野鳥観察情報≫ デジスコドットコム デジスコ通信
   バードウォッチングのミカタ   松田 道生さん
http://www.digisco.com/mm/dt_63/toku1.htm

松田道生さんは、1950年生まれ 日本鳥類保護連盟、日本野鳥の会職員・理事を経てフリーとなり、
野鳥に関する書籍の執筆や監修、番組出演監修、自然観察指導、調査などを通じて野鳥保護活動を行っている方です。


2019年2月撮影

野鳥写真を始めて間もない頃は、特に疑問を持つこともなく餌付け写真を撮っていました。
いつからか生じた違和感がだんだんとふくらんで そのような現場に足が向かなくなりました。
過去の掲載記事の中には、餌付け場所で撮った写真もありましたが、気がつくたびに削除しています。



ルリビタキ(瑠璃鶲)Red-flanked bluetail 全長約14㎝
スズメ目ヒタキ科ルリビタキ属



◆野鳥撮影の基本ルールと注意したい撮影のポイント (アニマルマガジン)
https://goopass.jp/animal/bird/bird-rule


◆日本野鳥の会 野鳥観察・撮影のマナーガイドライン
https://www.wbsj.org/activity/spread-and-education/bbw/manner-guideline/

◆デジスコドットコム デジスコ通信
http://www.digisco.com/



今日も最後まで見ていただきありがとうございました。

コメント (6)
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