気楽にとり(鳥&撮り)歩き

近場で身近な野鳥たちを観察しながら撮影しています。

ジョウビタキ、蛇を発見!蛇の狙いは!

2018年11月27日 | ジョウビタキ
雌のジョウビタキが、上機嫌で縄張りの見回りをしていました。
草地の虫を獲ったりして、お気に入りの枝に繰り返し止まります。

突然、矢のように飛び立って、広場の反対側の茂みに飛び込みました。
鳴き方といい、動き方といい、何かただならぬ雰囲気です。
何か異変はないかと周囲を見回すと、一匹のヘビが、近くの木の幹を這い上っていました。

※野鳥の写真の後に、ヘビやヘビの狙う別の爬虫類が大きく写っています。
残酷な場面はありませんが、爬虫類が苦手な方はスルーしてください。





ジョウビタキ(尉鶲、常鶲) Daurian redstart 全長15cm


軽く150cm以上はありそうな長いヘビ。
するりと幹を這い上り、枝から枝へと移動します。

カメラを向けてもヘビはまったく臆する様子はありません。
それどころか、一度など、鎌首を振り下げて、私を威嚇してきました。
あまりの迫力に、思わず「うわぁ!」と飛び上がってしまいました。
※写真ではかなり接近して見えますが、野鳥撮影用の望遠レンズを使用しています。
 同じような場面に遭遇しても、獲物を狙うヘビに近づき過ぎないないようご注意ください。











ジョウビタキは、私を盾にする位置からヘビの動きを目で追っています。



ヘビの狙いが何かわかると、どこかへ飛び去っていきました。


ヘビの狙いは、あずまやに棲みついたヤモリたちでした。
松ぼっくりは大型で10センチ以上あります。


ヤモリは夜行性で、昼間は壁や板の隙間などに潜んでいます。
夏の夜、外灯に集まる虫を探して、我が家の外壁をはい回っている姿を見かけます。
驚くと狭い場所へさっと逃げこんでしまう臆病な生き物です。




しかし今回、天敵のヘビの動きを警戒して、ヤモリ一家は、そろって姿をあらわしました。


ヘビを出し抜いて、板の狭いすき間に逃げ込めば、ヤモリの勝です。



「ヘビに睨まれたカエル」は恐ろしいものや、強いものを前にして、怖くて体が動かないことのたとえですが、
「ヘビと睨み合うヤモリ」は、天敵の動きを察知して生き延びようとする勇敢な姿を見せてくれました。

成長したヤモリの体長は10~15㎝。
今回、確認したヤモリは全部で5匹。うち3匹は6cm前後と小さく子供のようでした。
体の色は灰色や褐色で斑紋が入ることも。環境に応じて濃淡を変えられそうです。

人家の内外に棲みついて、害虫を捕食することから「家守」の漢字が当てられています。
ヤモリがいる家は、幸運に恵まれるなど、縁起の良い生き物とも言われています。

『泣いた赤鬼』で知られる児童文学者・浜田廣介さんの作品『五匹のやもり』を彷彿とさせる出来事でした。


野次馬根性を出さず、火の粉が降りかからないよう遠くへ逃げたジョウビタキ。
撮影したのは、春のような暖かさが続いた11月上旬でした。


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コメント (12)
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