窓際日記・福島原発

窓際という仕事の雑感

・次回第10週の定点予報は11.92人で、流行終息は6月中頃になりそうです。

2011-03-14 01:48:43 | Weblog
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・東北関東大地震の被害にあわれた皆様方にお見舞いを申し上げます。・
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・インフルエンザ患者発生の状況です。

・感染状況の経緯と予報                    
 ・第36週(9月 6日~12日) ・2010年のインフルエンザ シーズンの開始    
        ・・・・・       
 ・第50週(12月13日~19日)・全国平均が1.0人を超えて流行入り 
        ・・・・・       
 ・第 1週( 1月 3日~ 9日)・全国47都道府県が流行いり。     
        ・・・・・       
 ・第 4週( 1月24日~30日)・18の県が警報、29の県が注意報レベル到達。
                    ・全国平均がピークに到達。
        ・・・・・       
 ・第 9週( 2月28日~ 6日)・2つの県が警報、22の県が注意報レベル継続。             
 ・第10週( 3月 7日~13日)       
 ・第11週( 3月14日~20日)       ・・・・今週・・・・
        ・・・・・       
        ・・・・・       
     ・・・中期予報・・・
 ・第23週~24週(6月中旬) ・全国平均が定点1.00人を切り、流行終息。
        ・・・・・       
        ・・・・・       
 ・ウイルス サーベイランス状況
  ・占有率(2週移動平均)%
                4週    5週    6週   7週    8週   9週
   A(H1)pdm     78    72    58    55    43    30
   A(H3)         17    20    30    30    43    50
   B              5     8    12    15    14    20

 第9週も新型が減少しました。

 新型が30%に減少、A香港型は50%に増加でついに新型を抜きました。

 B型も増加して20%です。

 今シーズンの現状累積での占有率(%)です。

   A(H1)pdm     65
   A(H3)         29
   B              6

 ・定点状況推移(人)
                4週    5週    6週   7週    8週   9週
  2011年定点データ 31.88 28.93 21.50 16.35 15.75 13.85

 ・定点確定値です。                  
                        定点あたり   定点合計    全国推計
 ・第48週(11月23日~29日)   39.63人    190801人    189万人
  (ピーク到達)
    2009年 ・・・・ 2010年
 ・第30週( 7月26日~ 1日)     0.02人      112人   (0.12万人)
 (定点患者数がボトム)
    2010年 ・・・・ 2011年
 ・第 4週( 1月24日~30日)    31.88人   157381人    176万人
  (ピーク到達)
        ・・・・・       
 ・第 7週( 2月14日~20日)    16.35人    80667人     78万人
 ・第 8週( 2月21日~27日)    15.75人    77751人     71万人
 ・第 9週( 2月28日~ 6日)    13.85人    68327人     59万人

 ・患者報告数の予報です。
  ・第10週( 3月 7日~13日)    11.92人    58890人   51.2万人

  ・14日                      1.59人               6.8万人
  ・15日                      1.56人               6.7万人
  ・第11週( 3月14日~20日)    10.55人    52123人   45.3万人

 ・本日終了時点での累積患者数(全国推計値) 1019.3万人   
  (今シーズンの合計です。)      

  内、新型インフルエンザの累積患者数      668.5万人

  新型インフルエンザの累積患者数     
  (2009年第28週以降の合計)
  本日終了時点                    2743.4万人  100人に21.5人

 ・累積患者数の予報。(2010年36週以降)
  ・第10週( 3月13日)               1012.5万人  
  ・第11週( 3月20日)               1057.8万人  

・入院状況(第9週)
 今シーズン(9月6日以降)
 ・重症化(合計)      392人( 3月 6日現在)    重症化率  0.0041%
 ・重症化(新型分)    234人( 3月 6日現在)    重症化率  0.0035%

 ・死亡(含む疑い例)   142人( 3月 6日現在)     致死率   0.0015%


 重症化率(%) 
     4週     5週     6週     7週      8週     9週
  0.0035  0.0041  0.0042  0.0043  0.0043  0.0041

 致死率(%)
     4週     5週     6週     7週      8週     9週
  0.0011  0.0014  0.0013  0.0015  0.0015  0.0015

 第9週は重症化率は少し減少、致死率は前の週と同じでした。

 今回は累積患者数が960万人程度です。

 重症化率、致死率ともにほぼ収束の模様です。


 先シーズン最終報告(ほぼ新型インフルエンザのみの流行)
  累積患者数      2079.4万人
 ・重症化(合計)     1563人( 8月29日現在)    重症化率  0.0075%
 ・死亡(含む疑い例)   202人( 8月29日現在)     致死率   0.00097%

       今シーズン(9週現在)       先シーズン
 重症化率・・・・0.0041%          0.0075%
 致死率・・・・・・0.0015%          0.00097%

 致死率が先シーズンよりも高めなのは、A香港型の影響だと思われます。

 新型インフルエンザよりもA香港型は高齢者に厳しいですからね。


 以下、厚生省発表の今シーズン第9週までの死亡の内訳です。

   A(H1)pdm     49人
   A(H3)         12人
   亜型不明       12人              
     B           0人
   ウイルス情報なし  69人              

 さて、情報なしが69人、検査をしてもウイルス君の型が特定できないのが
 12人と言う訳です。

 この81人の中にH5N1で亡くなった人が絶対にいないと誰がいいきれるので
 しょうかねえ、厚生省さん。

・予報精度経緯
                      予報      確定値     予報誤差
 ・第 7週( 2月14日~20日) 15.03人   16.35人    -7.9%
 ・第 8週( 2月21日~27日) 12.24人   15.75人   ー22.2%
 ・第 9週( 2月28日~ 6日) 13.38人   13.85人    ー3.4%

 今回の定点合計報告数は68327人で、当ブログ予報は66139人でした。

 今回予報誤差はー3.4%になり、予報誤差範囲内でした。

 ちなみに、09年の第34週から今までの平均予報誤差は±20.1%です。

・コメント

 感染力を持っている、いわゆる「ホット」な患者数は50万人程です。、

 報告されているウイルス状況は季節性(A香港型とB型)が7割で、
 新型が3割の「混合感染状況」は引き続き継続中のようです。

 A香港型は50%、B型は20%の占有率です。


 新型インフルの2009年の流行からの累積患者数は2743.4万人で、
 これまでに100人に21.5人が感染したことになります。

 そのうち未成年者は1858万人で、100人に76.4人が感染したことになります。

 成人は884万人で、100人に8.6人が感染したことになります。


 ここのところ、患者数の減少スピードが落ちてきています。

 このままの状況ですと、全国平均が1人を割り込んで流行終息になるのは
 ずいぶんと遅くなり6月中旬頃になりそうです。

PS

今まで鳥インフルエンザのウイルス君が確認された場所(ホット スポット)

・現状・・・25県53カ所からH5N1検出あるいは、疑いあり。

北海道(稚内、浜中町)、島根(養鶏場、野鳥)、富山、鳥取、福島、
鹿児島(ツル公園、養鶏場)、宮崎(13カ所の養鶏場)、兵庫(野鳥)
愛知(養鶏場2か所)、高知(野鳥)、長崎(野鳥、野鳥)、高知(野鳥)
大分(養鶏場、野鳥)、鳥取(野鳥2件目)、宮崎(野鳥)
山口(白鳥公園、野鳥)、福島(野鳥、2件目)
徳島、山形、大分(3か所)、兵庫(公園)、長崎(野鳥)
栃木(ハヤブサ)、和歌山(養鶏場)、三重(養鶏場2か所)
京都(ハヤブサ)、宮崎(野鳥)、兵庫(カンムリカイツブリ)、奈良(養鶏場)
青森(ハヤブサ)、島根(キンクロハジロ)、千葉(養鶏場)

今回、千葉の養鶏場でH5N1の感染疑い例発生です。

日本列島をだんだん北上していくのが気になりますね。

PPS

女川原発で確認された放射能は約120Km離れた福島原発の、枝野さん言う所の
「管理された中での放射能の排出」の影響らしい。

福島原発の正門でピーク時1500μシーベルトだったのが120Kmさきでは20
μシーベルトになった訳ですね。

さてそうすると、皆さんが避難させられた20Kmさきではいくつになるのでしょうか?

比例計算をすると、1250μシーベルトになります。

さて、この数値があっているかどうかは誰にもわかりません。

しかし、120Km離れた女川原発で明らかに福島原発の放出放射能を観測した
ということは、1250μシーベルトというのも、風向きによってはありうる数値と
いうことになります。


「白黒をはっきりとつけたい」ですって。

簡単です。

皆さんが避難しているところに移動式のモニタリングポストを持ってくればいいのです。

「その機械はどこにあるか」ですって。

国の原子力安全保安院は持ってますし、もしかすると東京電力にも
あるやもしれませんよ。


枝野さんの言う「管理された放出」というのは、「排出量はなりゆきまかせ、
放出先は風任せ」という事にすぎませんからね。

これが政府のいう「正確な情報」ですから、あいた口がふさがらないのですよ、
菅さん。


一見全ての情報を発表しているふりをして、実は自分たちに都合の悪い情報は
出さない。

原子力行政などというのは、まさしく「政府がらみ」そのものですからねえ。

政府がからんでいる薬害訴訟やら、近いところでは鳥インフルエンザの情報でも
同じことをやっています。

政権はかわっても、こういう「体質」はかわりませんねえ。

本当に残念なことですね。

コメント
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