りばぁさいどらいふ

東京を流れる某川のほとりから。
ガーデニング、アウトドアなど生活を心地よくするために思うところ、備忘録、いろいろです。

旧東海道散歩 その30-② 掛川宿~

2018-05-18 07:56:00 | 旧東海道散歩
台風が日本列島縦断中に掛川を訪れた我々・・・
昼食後どのように過ごすか決められないまま、メタボパパさんに、掛川城まで車で送って頂きました。午後からご予定のあるメタボパパさんとはここでお別れです。
(本当にお世話になりました~!ありがとうございました。niko

掛川城の前でこの後の予定を相談。
「この天気だとお城に行っても見晴らしは悪そうだし・・・愛野駅までの猛ダッシュでかなり疲れたし・・・そういえば、先程メタボパパさんの奥様が話してらした天竜浜名湖鉄道だったら、雨に濡れないし、快適かも・・・」ということで、再び掛川駅へ戻りました。

天竜浜名湖鉄道に乗車。


電車の中で地図を眺めていると・・・
「桜木駅・・・旧東海道に近いかも」ということで急遽下車することにしました。
不慣れな我々は、運転手さん(ワンマン電車です。)にお手数をおかけしてしまったのですが、笑顔で対応して頂き、感謝しています。ありがとうございました。

突然下車した「桜木駅」は無人駅でした。


この駅が・・・とても素敵でした。
昭和の駅舎がそのまま残されています。


「こんな木の椅子に座って、電車が来るのを待ったな~」
「そうそう、こんな感じの窓口で切符買って・・・」
「ここで駅員さんに切符を切ってもらって・・・」
子供の頃の記憶がよみがえります。

しばらく駅舎を楽しんだ後、さてこの後どうしよう・・・相変わらずの雨と風ですが・・・
決行しましょう!旧東海道散歩!gooこうなったら行ける所まで行ってみよう!・・・そういうことになりました。

桜木駅から南へ・・・相変わらずの強風と雨の中、一本道を進みます。
「ヤマハ掛川工場」の脇を通り・・・


掛川バイパスの下を通過し・・・


旧東海道を掛川方面へ少し戻り、先程、愛野駅へ向かった分岐点へ戻ってきました。
ここから旧東海道散歩の再開です!niko

ただひたすら歩きます。風は強いものの、雨は小降りになってきました。

善光寺橋を渡ると「仲道寺」

niko昔、江戸から京都までを測量したところ、ちょうど東海道の中間地点だったことから名前が付けられたと云われています。

立派な松並木が続きます。


周囲に広がる田園の中に・・・シラサギを発見!

meromero2可愛い姿に癒されます。雨の中、何をしているのでしょう?
シラサギも思っているかもしれません。「あの人間たち、こんな天気に何してるのかな?」



松並木を抜けると「金西寺(こんさいじ)」

nikoこの辺りには薬師餅を売る茶屋や酒屋などがあり、掛川宿と袋井宿の「間の宿 原川」として賑わっていたそうです。

掛川バイパスの手前には親切な案内板がありました。


案内板に従い、地下道を通ります。

wink地下道に貼られていた「犬のフン禁止!」のポスター。左側ポスターの犬・・・フンをして照れている表情が可愛い。

地下道を抜けると「同心橋」

東京から234km。原野谷川には、たくさんのカワウが!

橋を渡ると「袋井市」に入ります。


川沿いを少し進むと・・・


「名栗(なぐり)の立場跡」
立場(たてば)は、旅人の休息所で腰掛け茶屋のことです。(宿泊は禁じられていました。)名物は『花茣蓙』(はなござ)…夏の敷物で、山水や草花の柄を編み込んだゴザです。夏の季語でもあります。

niko「秋葉山常夜燈」の軒下をお借りして、休憩しました。

旧東海道散歩を再開すると・・・遠くに「小笠山総合運動公園エコパスタジアム」が見えました。2019年ラグビーW杯の会場ですね。


道沿いにあったゴミステーションに、十返舎一九の「東海道中膝栗毛」の一節が描かれていました。

「掛川城下を西へ一里十丁 原川薬師に参詣し、軒を連ねた通りをすぎ、瀬川を渡れば早名栗、松並木を西に見て立場茶屋に着く。名代の甘酒に舌鼓、ここは布井(袋井)の宿までの間の宿、旅籠屋のあり、名物の花ござを売る店が軒を連ね、上り下りの旅人が珍しいと買って行く。
旅人の 見えかくれする 並木道 
瀬川のほとり 花ござの里」
当時の「名栗の立場跡」の様子が目に浮かびますね。meromero2

再び長い松並木が続きます。


道沿いには、次の宿場「袋井」を描いた浮世絵が紹介されていました。


松並木の途中に、突然鳥居が出現!


800mほど先に「富士浅間宮」があるそうですが、本殿までには工場や道路があり、神社を確認することはできませんでした。

田園風景が続きます。




「妙日寺(みょうにちじ)」

「妙日」は日蓮上人のお父様の法名なのだそうです。

日本橋から60番目の「久津部一里塚」

bikkuri日本橋から240km歩いたことになります。peace

(つづく)
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