7.新静岡の車両取材と予定外の静岡鉄道日吉町の駅取材
東海道新幹線で約1時間、08:02に静岡に到着して、
改札を出る時に駅員に静岡鉄道新静岡駅の行き方を尋ねた。
駅員からは地下道から行く方法を教えてもらった。
新静岡駅は2015年6月24日に訪問済みで、
その時は新静岡からJR静岡駅に地上を歩いてきたのだが、
その時も迷いながら何とか到着した記憶がある。
地下道の案内を見ながら新静岡駅に到着した。
静岡鉄道はもともと製茶問屋から清水港へお茶を輸送する目的で、
1906年8月21日に設立された静岡鉄道が前身である。
1908年5月18日に辻村(現・新清水)から、
清水町(のちの波止場、現廃止)が部分開業した。
この会社は同年7月28日に大日本軌道の静岡支社となる。
同年12月9日に鷹匠町(現・新静岡)から辻村までの区間が開業、全通した。
1918年に「辻村」から「江尻新道」に改称された新清水から波止場の区間が廃止になる。
1919年5月1日に駿遠電気が設立され、大軌静岡支社の事業を引き継いだ。
駿遠電気は1923年2月28日には静岡電気鉄道に改称した。
静岡電気鉄道は戦時中の1943年5月15日に、
藤相鉄道、中遠鉄道、静岡乗合自動車、静岡交通を合併、
会社名が「静岡鉄道」に改称された。
この時、初代会長に東急の五島慶太氏が着任し、
戦後も東急が筆頭株主であるが東急グループではない。
この日は日本テレビ系の「24時間テレビ」の当日で、
駅前には募金を呼びかけるブースが設置されていた。
ここは取材済みなので写真は撮らず、
線路沿いで新静岡に出入りする車両を撮影した。
夏の終わりの季節であったが、
それでも日差しは強く暑さは厳しい。
車両を待つ間には日陰にいたい。
日陰を探しながら歩いていると、隣駅に到着してしまった。
隣駅は日吉町で新静岡との距離は500mしかない。
徒歩移動も十分な距離である。
地元密着の地方鉄道であるため、住宅街は駅間が短い。
日吉町駅は相対式2面2線の地上ホームを有する静岡清水線の駅である。
駅舎側の1番線は下り新清水方面、反対側の2番線は上り新静岡方面が使用する。
駅舎と2番線ホームとは構内踏切で結ばれている。
2番線の県道354号静岡環状線側にIC専用改札が2013年に設置された。
こちらは平日朝7:30a.m.から9:00a.m.のみ使用可能である。
1908年5月18日の部分開業と同時に開業した。
開業当時の駅名は「台所町」だった。
戦時中の1945年6月にいったん廃止になったが、
戦後「日吉町」の駅名で復活している。
予定ではこのあと再びJR静岡まで戻り、隣の東静岡まで行き、
徒歩移動で静岡鉄道長沼まで行く予定だったが、
日差しが強く徒歩移動がしんどそうだったので、
日吉町から長沼まで静岡鉄道で移動することにした。