23.西九州新幹線武雄温泉駅と新大村駅
特急「リレーかもめ9号」で09:16に武雄温泉に到着し、
同一ホームで乗り換える西九州新幹線N700S80000番台を取材し、
これの発車を見送ってから有人改札で武雄温泉駅を出る。
JR武雄温泉駅は単式1面1線と島式1面2線の、
計2面3線の高架ホームを有する長崎本線の駅である。
また2022年9月23日に西九州新幹線が、
武雄温泉から長崎まで部分開業し、全通まで暫定的に起点駅となった。
南口御船山口で新幹線駅舎となっていて、
北口楼門口は在来線駅舎となっている。
新幹線ホームは在来線と並行して単式1面1線と島式1面2線の、
計2面3線構造の高架ホームになっているが、
現時点で博多からの特急「リレーかもめ」が新幹線ホームに乗り入れ、
中間改札なしで同一ホームの乗り換えが可能な構造になっている。
在来線は単式ホームが1番線に付番、島式ホームは2番線と10番線に付番されている。
1番線と2番線は佐世保線上下線が使用する。
基本的には1番線を使用、上下線の行き違いの時に2番線を使用する。
のた、2番線の反対側は10番線に付番され、
新幹線ホームと線路を共有し、現時点では新幹線側のホームを使用し、
特急「リレーかもめ」と西九州新幹線「かもめ」の同一ホーム乗り換えが可能になっている。
新幹線は島式ホームが在来線狭軌線路の10番線と新幹線標準軌の11番線に付番、
このホームで同一ホーム乗り換えが行われている。
西九州新幹線は減じたんで武雄温泉で折り返し運転のため、
原則として11番線に入線し、清掃後に折り返して長崎まで行く。
現時点で12番線は乗降には使用されておらず、予備ホームとなっている。
佐世保線は長崎本線肥前山口から分岐して佐世保までを結ぶ48.8kmの幹線である。
交流電化されている単線で、博多から特急も直通する。
早岐から大村線も分岐していて、ハウステンボス行きの特急も通過する。
佐世保線は九州鉄道が鳥栖と長崎を結ぶ幹線鉄道(現・長崎本線)の一部として建設されたもので、
1895年5月5日に佐賀から武雄(現・武雄温泉)までが延伸、
同時に武雄温泉が武雄の名称で終着駅として開業した。
1897年7月10日に早岐まで延伸、1898年1月20日に支線として佐世保まで延伸した。
長崎本線となる幹線も1897年7月22日に長崎(現・浦上)まで延伸している。
九州鉄道は1907年7月1日に国有化され、
1909年10月12日に佐賀から早岐までが長崎本線、早岐から佐世保が佐世保線となった。
有明線として開業していた肥前山口(現・江北)から諫早までの区間が、
1934年12月1日に長崎本線に編入、
これと同時に長崎本線として開業していた肥前山口から早岐までと、
既に佐世保線として開業していた支線の早岐から佐世保までを佐世保線とした。
1935年11月9日に北佐世保まで延伸したが、
1936年10月1日に佐世保鉄道が国有化されて松浦線が設立、
この時に佐世保線にも接続したが、
1943年8月30日に佐世保から北佐世保までが松浦線に編入された。
1975年6月19日に駅名を武雄温泉に改称、この時点で橋上駅舎化された。
2008年2月17日に島式ホーム2番線、3番線(現・10番線)が高架化された。
翌年、2009年12月5日に単式ホームの1番線も高架化された。
南口御船山口を取材してから北口楼門口に出て駅舎取材する。
こちら側は在来線駅舎だが、駅前の道には開業を祝う横断幕も飾られていた。
武雄温泉では接続する「かもめ9号」を見送り、
次の「かもめ13号」で新大村に向かう。
乗り換え時間は44分だった。
武雄温泉駅の券売機で新幹線自由席特急券1,260円を購入、
ぐるっと九州きっぷと重ねて自動改札に投入して通過する。
折り返し10:00武雄温泉始発の西九州新幹線「かもめ13号」で新大村まで行く。
乗車時間は16分で新大村駅に到着する。
JR新大村駅は単式1面1線の地上ホームを有する大村線の駅である。
また西九州新幹線の駅でもあり、相対式2面2線の高架ホームを有している。
在来線は単線の大村線の上下線が同一ホームを使用する。
新幹線は11番線が上り武雄温泉方面、12番線が下り長崎方面となっている。
もともと大村線には新大村は設置されておらず、
西九州新幹線の開業と同時に請願駅として開業した。
そのため新幹線の駅舎とは別に、高架下に在来線の駅が独立して存在する。
在来線は無人駅であり、新幹線駅とは独立している。
在来線が地上を走っているため、
さくら口(東口)とさざなみ口(西口)駅舎とは地下通路で結ばれている。
2022年9月23日の西九州新幹線開業と同時に新規開業した。
新大村での滞在時間は38分と長めで、この時間で駅取材をする。
駅前のロータリーでは人感センサーで音声案内が流れる仕組みになっていて、
長濱ねるさんがアナウンスを担当していた。