5.「リゾートしらかみくまげら編成」と弘南鉄道弘南線
13:21発の「リゾートしらかみ3号」は
「くまげら編成」が充当されていた。
リゾートしらかみの中でも一番新しい車両で、
その分車内も綺麗いだった。
「リゾートしらかみ3号」は1号車1番A席で、
全面眺望が自分の席からも楽しめる特等席だった。
ウエスパ椿山のを過ぎると次の深浦は停車時間が5分あり、
そのわずかな時間で駅取材する。
昼食を喰いそびれたので車内販売で
「あったけぇきりたんぽ弁当」1,200円を購入する。
正式には「加熱式きりたんぽ弁当」で、
紐を引いて発熱パックで加熱するタイプで、
添付のスープを入れてから加熱して
約8分後に食べられるきりたんぽ鍋の弁当で、
御飯はなく、鍋そのものが弁当として再生されているのは画期的だ。
加熱するのは千畳敷に停車するのを待って行うことにした。
千畳敷は3号車のみが停車する無人駅でホームだけしかなく、
津軽藩主が畳を千枚敷き詰めて宴を開いたという逸話から
その名が付いた。
10分間の停車時間の間にこの千畳敷を散策する。
太宰治や大町桂月の文学碑もあり、
みんなこの時間にちょっとした海岸散策を楽しむ。
列車に乗り遅れないように発車3分前に汽笛を鳴らして教えてくれる。
汽笛を合図に列車に戻り、きりたんぽ弁当を喰う。
鰺ヶ沢も停車時間が5分あったので駅取材する。
鰺ヶ沢から五所川原までの間、
1号車の展望ラウンジで津軽三味線の生演奏がある。
当然一番前の特等席で聴くことになる。
五所川原では8分の停車時間があったので、
跨線橋を渡って津軽鉄道のホームに行き津軽21形気動車と、
DD35型ディーゼル機関車を取材する。
この機関車には既に
「ストーブ列車」のヘッドマークが取り付けられていた。
津軽鉄道では冬季のみダルマストーブが設置された客車を牽引する。
そのほか夏には風鈴列車、秋には鈴虫列車などを走らせ、
集客に努めている。
五所川原では4号車「ブナ編成」とすれ違う。
このあと川部に停車してスイッチバックして
再び奥羽本線に入り、終点弘前まで行く。
弘前到着は15:50で、
10分の乗り換え時間で弘南鉄道弘南線に乗り換える。
弘南鉄道は1926年3月27日設立された地方鉄道で、
現在の弘南線の一部である弘前-津軽尾上間が
1927年9月7日に開業する。
1950年7月1日には弘南黒石(現・黒石)まで延伸され、
弘南線は全通した。
また弘南鉄道は1949年7月25日に設立され、
大鰐-弘前中央間を開業させた弘前電気鉄道を、
1970年10月1日に経営権の譲渡を受けて大鰐線とした。
1984年11月1日には国鉄の特定地方交通線の
黒石線の譲渡を受けたが、
1998年4月1日には廃止されている。
今回は時間の関係から終点の黒石までではなく、
途中駅の平賀まで行く。
平賀駅は農協会館と弘南鉄道本社を兼ねているため、
大きなビルだった。
ここで駅取材してから33分の待ち時間で弘前まで戻る。
予定では弘前から奥羽本線・下りで新青森まで行き、
12分で駅取材してから
奥羽本線・上りで大館まで出るつもりだったけれど、
既に平賀で駅取材している間に日は暮れていて、
弘前に戻ってきた段階で自然光での駅舎取材には限度を超えていた。
しかも後から分かったことだが、
秋田・大館フリーきっぷでは新青森までは行けないことが分かった。
そこで弘前から直接大館まで行くことになった。
大館駅は思ったよりも栄えていない感じだった。
駅前には飲食店らしいものは見受けられず、
ホテルまでに飲食店は1軒の居酒屋とモスバーカーだけだった。
ロイヤルホテル大館にチェックインして
部屋で少し休んでからカメラを持って出掛けるが、
適当な飲食店が見つからなかったので
コンビニでビールなどを買っていったん部屋に戻り、
ホテル内のレストラン「ヴィラロイヤル」で
牛肉とピーマンの炒め定食1,200円を喰う。
グラスビールが1杯付いてきた。
食事後、ホテルに併設されている温泉大浴場へ行って入浴する。
ホテルの部屋にもユニットバスが着いているが、
折角なので大浴場でゆっくりと入浴する。
部屋に戻ってビール飲みながらBS2で「猿の惑星」を観て、
11:30p.m.には就寝する。
2007/12/16 18:59
※写真:「リゾートしらかみ3号」の前面から見た五能線と日本海 撮影時刻 2007/11/17 13:49:55
初出:++RAIL/れいの日記 2007年12月16日 23:57
※転載:鉄道系SNS「++RAIL」/個人日記「れいの日記」