28.掛川の右往左往と保存SLの取材
愛野で駅取材を撤収し、その先の掛川に行く。
掛川で1番線に到着すると、
新幹線の高架に列車が停車しているのが見えた。

東海道新幹線の車両は白を基調として窓などの青いラインが入る。
しかしその車両は黄色に見える。
持参していたanon EOS 90DとEF-S18-135mmで撮影してみると、
ドクターイエローだった。

ドクターイエローは新幹線電気軌道総合試験車の愛称で、
撮影したのは700系をベースに新造された923形だ。
掛川で乗る予定の列車は15:34で、それでも1時間以上ある。
そこで8月18日日曜日に掛川から浜松まで駅取材する時に、
取材予定だった掛川中央公園の保存SLを取材に行くことにした。

掛川駅北口の改札を出る。
木造の外壁が特徴的な駅舎である。
8月18日日曜日に取材に行く時のために、
Google MapからリンクをスマホのGメールに送ってあったのだ。
これを見ながら、掛川中央公園まで行く。
掛川駅から東海道本線に沿って450m、徒歩で6分の距離である。

ここには蒸気機関車C58形49号機が静態保存されている。
最初に知ったのは新幹線からの車窓で、何時か掛川に行く機会があったら、
ここを取材したいと以前から思っていたのだ。
C58形はローカル線区用に1938年から1947年に掛けて、
431両が製造されたテンダー式蒸気機関車である。
その大部分は国内で活躍したが、一部は日本統治時代の、
樺太(現・ロシア領・サハリン)の樺太庁鉄道にも配属されている。
このSLを十分に取材して、再び掛川駅まで戻って、
更に半地下の南北自由通路から南口に行く。

北口は木造の野趣溢れる駅舎だったが、南口は新幹線の駅舎で近代的である。

駅舎には西行法師の歌が埋め込まれている。
西行法師は平安時代末期の歌人である。
少し早いが、30分前に青春18きっぷで在来線改札口に入場する。
既にホームには多くの人が30分後の列車を待っていた。
たぶん、自分と同じ考えの人が多くいるのだろう。
熱海から豊橋を向かう列車を待って、これに乗り込んだ。
掛川を15:16に出た列車の車内は通勤時の満員電車のように混んでいた。
15:44には浜松に到着するが、
更に浜松からは乗客がなだれ込んできて、
ぎゅうぎゅう詰めになった。
乗り込む客が多すぎて、各駅で発車が遅れ、
新居町を発車する頃には既に9分の遅れになっていた。