本社
2013-02-26 | 日記
僕は恋人ともに本社を訪ねていた。
本社は明治時代に建設された石造りの堅牢な建物で、
中央部分が吹き抜けになっており、そこが集会場として利用される。
集会場を見渡せるように回廊が設置され、僕等はそこで集会場の様子を見ていた。
間もなく社長が登場して全社の朝礼が開始される筈だった。
しかし程なくしてザッ、ザッという規則正しい足音が本社の外から近づいてきた。
本社正門の重い扉が開かれ、外から黒いプロテクターを付けた兵隊が規則正しく並んで集会場へと入ってきた。
僕等は呆気にとられてその様子を回廊から見ている。
たちまち、黒いプロテクターを付けた兵隊は集会場を埋め尽くしていた。
よく見ると、兵隊の中には長い髪をした女性の姿もある。
彼らはただその集会場に整列をして立っていた。
僕等は身の危険を感じてその場から立ち去った。
本社の4階は食堂になっていて、小腹の空いた僕等はそこに行くことにした。
しかし食堂は閉鎖されていた。
仕方なく、僕等は階段を昇って上まで行く。
本社の上の方には宿泊施設があり、取り敢えずそこに行こうと思った。
途中に床が斜めの部屋を恋人が見つけた。
僕等はその部屋に入ってみた。
そこは床や壁がカラフルなウレタンで覆われた部屋だった。
部屋の入口には「チャイルドルーム」と書かれている。
ここは子連れで働く社員達が勤務中に子供を預ける部屋らしい。
これも福利厚生の一環なのだ。
しかし床は斜めになっており、子供達には面白い遊び場所なのかもしれないが、
このスペースをオフィスとして使用することは出来ない。
たとえ机を置いても机の上に載せた書類やパソコンがみんな窓際の方へ滑り落ちて仕舞うからだ。
僕等はチャイルドルームを出て宿泊階に来た。
しかしそこにもプロテクターを着た兵隊の足音が響いている。
どうやら兵隊達は本社のすべてを覆い尽くすつもりらしい。
そこで僕等は地下に行くことにした。
地下には鉄道の駅が設置されており、本社と直通の改札口もある。
だが、地下まで降りていくと、鉄道駅のホームは既にプロテクターを着た兵隊で埋まっていた。
彼らは鉄道を利用してここに来ているようである。
慌てて本社の方に引き返した。
もう本社の中に隠れるところはない。
廊下の遠くからザッ、ザッとという軍靴の規則正しい音が響いている。
僕は恋人の手をギュッと握った。
彼女も事態を把握したらしく、ただ恐怖に戦いていた。
※これは林檎乃麗が見た夢を文章化したものであり、
実在の本社、及びその福利厚生施設、鉄道駅、軍隊とは一切関係ありません。
本社は明治時代に建設された石造りの堅牢な建物で、
中央部分が吹き抜けになっており、そこが集会場として利用される。
集会場を見渡せるように回廊が設置され、僕等はそこで集会場の様子を見ていた。
間もなく社長が登場して全社の朝礼が開始される筈だった。
しかし程なくしてザッ、ザッという規則正しい足音が本社の外から近づいてきた。
本社正門の重い扉が開かれ、外から黒いプロテクターを付けた兵隊が規則正しく並んで集会場へと入ってきた。
僕等は呆気にとられてその様子を回廊から見ている。
たちまち、黒いプロテクターを付けた兵隊は集会場を埋め尽くしていた。
よく見ると、兵隊の中には長い髪をした女性の姿もある。
彼らはただその集会場に整列をして立っていた。
僕等は身の危険を感じてその場から立ち去った。
本社の4階は食堂になっていて、小腹の空いた僕等はそこに行くことにした。
しかし食堂は閉鎖されていた。
仕方なく、僕等は階段を昇って上まで行く。
本社の上の方には宿泊施設があり、取り敢えずそこに行こうと思った。
途中に床が斜めの部屋を恋人が見つけた。
僕等はその部屋に入ってみた。
そこは床や壁がカラフルなウレタンで覆われた部屋だった。
部屋の入口には「チャイルドルーム」と書かれている。
ここは子連れで働く社員達が勤務中に子供を預ける部屋らしい。
これも福利厚生の一環なのだ。
しかし床は斜めになっており、子供達には面白い遊び場所なのかもしれないが、
このスペースをオフィスとして使用することは出来ない。
たとえ机を置いても机の上に載せた書類やパソコンがみんな窓際の方へ滑り落ちて仕舞うからだ。
僕等はチャイルドルームを出て宿泊階に来た。
しかしそこにもプロテクターを着た兵隊の足音が響いている。
どうやら兵隊達は本社のすべてを覆い尽くすつもりらしい。
そこで僕等は地下に行くことにした。
地下には鉄道の駅が設置されており、本社と直通の改札口もある。
だが、地下まで降りていくと、鉄道駅のホームは既にプロテクターを着た兵隊で埋まっていた。
彼らは鉄道を利用してここに来ているようである。
慌てて本社の方に引き返した。
もう本社の中に隠れるところはない。
廊下の遠くからザッ、ザッとという軍靴の規則正しい音が響いている。
僕は恋人の手をギュッと握った。
彼女も事態を把握したらしく、ただ恐怖に戦いていた。
※これは林檎乃麗が見た夢を文章化したものであり、
実在の本社、及びその福利厚生施設、鉄道駅、軍隊とは一切関係ありません。