ringoのつぶやき

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データから検証した1月相場の傾向

2012年12月27日 21時52分51秒 | ケンミレコラム

 

■今回のまとめ

1)日経平均は大震災前まで回復した。
2)1月は、年末年始に上昇した反動が出やすい傾向がある。
3)上昇した反動の調整が起きる可能性も想定しておいた方がよいと思われる。

◆日経平均は大震災前まで回復

今日の株式市場は、円安加速で日経平均が大幅上昇して年初来高値を更新し、10300円台を回復することになりました。

日経平均の10300円台回復は、2011年3月11日の東日本大震災が起きて以来、1年9カ月ぶりです。

年末にかけて株式市場が上昇する動きを、「掉尾の一振(とうびのいっしん)」と呼ばれます。年末に向けた株高を表す格言があるくらいですので、大納会に向けて株価が上がりやすいというアノマリーがあるといえます。

年内受け渡しまでは税金対策の換金売りなどが出やすく、その反動で大納会にかけては売りが出にくいということもあるようです。

◆株式市場の1月の傾向は?

年明けの大発会はご祝儀的な買いも入りやすいので、年末から年初にかけての株式市場は上がりやすい傾向があるといえます。では、1月相場全体としてはどういう傾向があるかを調べてみました。

上記の表は、2000年から今年まで(13年間)の1月の日経平均のデータです。
このデータからわかった1月の傾向をまとめました。

1.1月は「月足陰線」になることが多い。

ローソク足で、始値よりも終値が安いことを「陰線」といいますが、2000年以降の1月のローソク足は「4対9」の割合で、月末の方が安い陰線になっていました。

2.大発会の寄り付きから高値より安値の方が大きい。

年初に寄り付いた価格(大発会の寄り付き)と、1月の高値と安値の差を調べてみると、「3対10」の割合で高値よりも安値までの方が大きくなっていました。

たとえば、2006年や2007年などは、月間は陽線だったものの、安値の方が大きくなっており、1月中に大きな調整が起きたということになります。ちなみに2006年は、有名な「ライブドアショック」が起きた年です。

調べてわかったのは、1月初めからすんなり右肩上がりになったのは、今年しかなかったことです。ただし、最近なので覚えていると思いますが、昨年末は「掉尾の一振」のような上昇はなく、昨年の安値圏で終わっていました。

過去データの傾向をまとめますと、1月は年末年始に上昇した反動が出やすいという傾向があると考えられます。

少し気が早いですが、毎年1月下旬から3月決算企業の第3四半期決算の発表が始まります。決算発表の日程は毎年決まっていますので、株式市場が1月下旬にかけて調整しやすい原因の1つではないかと思われます。

円安が急速に進んだり、自民党の経済対策の期待先行で株価が上昇しましたが、決算発表が近づけば実態の企業決算を見たいというムードも出てくると思われます。

政府が景気対策をするくらいで、実態の景気はまだ回復していないと考えますと、1月は上昇した反動の調整が起きる可能性も想定しておいた方がよいと思われます



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