ringoのつぶやき

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日経平均の長期トレンドに変化が起こるか?

2012年12月13日 15時04分21秒 | ケンミレコラム

 

■今回のまとめ

1)メジャーSQ前に、権利行使価格の9750円まで上昇した。
2)本日の大幅上昇で、日経平均は長期下落トレンドの上限に近づいた。
3)抜けるかどうかを確認してから、押し目を待って動けばよい。

◆本日、会員向けオンラインセミナーを開催します

本日(12月13日)19:00から、会員向けのオンラインセミナーを開催します。
今回は、株式市場のテーマで銘柄を探す方法として「インフラ関連銘柄の探し方」を行います。

衆院選挙で自民党が勝ったとき政策期待や先日のトンネル事故をきっかけに、公共投資関連(インフラ関連)が株式市場のテーマになる可能性があります。

そこで、どうやって候補の銘柄を探し、どういうときに買うか、利益確定はどうするか、株式組み入れ比率をどう使うかという流れを、ケンミレソフトとチャートを使って解説します。

ぜひ奮ってご参加ください。(セミナーに参加できない方向けに、録画放送も予定しています。)

◆大幅上昇の背景には、SQ前の思惑もある

本日の株式市場は、1ドル=83円台まで大幅に進んだ円安を受けて、ほぼ全面高の展開になりました。日経平均は9700円を回復して、大幅な上昇となりました。

ただし、明日は12月のメジャーSQがあり、日経225オプションの行使価格が250円刻みのため、9500円か9750円になるかは、オプションに投資している投資家にとっては大きな意味があります。

機関投資家などの大口投資家が、日経225オプションと日経225先物を組み合わせて戦略を立てるデリバディブ取引を行っているため、SQ前にはオプションの権利行使価格が意識されます。今日の大幅上昇で9750円に近づいたのも、SQの思惑が働いていることが指摘されています。


ただし、円安の水準訂正を見ていますと、単なるSQ絡みの需給で上昇したというだけではないと考えられます。ここまで上昇すると、「日経平均の10000円大台回復」が現実味を帯びてきたのではないかと思います。

◆長期の上値抵抗ラインに近づく

今日の相場のように勢いのある上昇ですと、このまま上昇が止まらないような感覚にもなります。しかしながら、今日の日経平均の水準は「長期トレンドの上値抵抗ライン」に近づいていますので、意識する投資家が増えてくるのではないかと考えられます。

上記のチャートは、日経平均の週足チャートです。リーマンショックが起こって安値を付けてから回復していますが、2010年の高値を超えることなく、高値を切り下げています。

2010年4月 11408円
2011年2月 10891円
2012年3月 10255円

今日までの上昇で、切り下げている高値の延長線上まであとわずかになっています。ここを抜けるかどうかで、約3年続いた緩やかな下落トレンドが続くか、変化するかの瀬戸際と考えられます。

◆個人投資家ならどう考えるか?

「抜けるという予想」で高値を買うと方法ですと、予想が外れて抜けなかったら、「長期下落トレンドの高値で買ってしまう」ということになってしまうかもしれません。そうなった場合には、「持ち続けるだけ損が大きくなる」という最悪の事態になります。

現状は悪いニュースもなく円安が進んでいますので、あっさりと抜けて1万円を目指すかも知れません、しかし、過去3年では同じように良い状況で大きく上昇したときに買ってしまった投資家が苦しんでいると思います。

したがって、抵抗ラインを抜けるかどうかを確認してから、押し目を待って動けばよいといえます。

市況解説などで何か大きなイベントを控えているときに「ポジション調整の売り」という解説を見たことがあると思います。機関投資家などの運用者が、イベントの結果で思惑に反した動きになると困るので、持っている株の一部を売っておくことをさします。

イベント通過を確認して、何もなければあらためて買い直すわけですが、個人投資家であれば、チャートで節目や抵抗ラインを確認して、目前まできたのであれば「ポジション調整の売り」で現金化すれば、臨機応変に対応できるようになります。



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