ringoのつぶやき

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今年最大になった新高値銘柄数と株式市場の傾向

2012年12月19日 21時12分15秒 | ケンミレコラム

 

■今回のまとめ

1)日経平均が年初来高値目前まで上昇した。
2)新高値銘柄数が急増している。
3)新高値銘柄数が120以上になると、上昇が止まることが多いので注意が必要。

◆日経平均が年初来高値目前まで上昇

日経平均は今年最大の上昇幅を記録して、1万円の大台を回復しました。年初来高値の10255円も視野に入ってきましたので、高値に挑戦する可能性も高まっています。

ただし、新高値銘柄数(ケンミレ式)では、昨日100銘柄、本日も158銘柄と急増して、銘柄数が今年最大になっています。

ケンミレ式と一般式の新値銘柄数では、新値を比較する基準が違います。一般式の新値銘柄では、その年の3月末までは「昨年から計算」し、4月以降は「その年の初めから計算」しています。

一般式は年度末の関係でこのような計算方法を採用しているのだと思いますが、4月になって計算基準が変わったときに、新値銘柄が増えてしまうことがあります。

たとえば、昨年の高値が1000円、1月から3月までの高値が800円だとします。3月末まで800円を超えても新高値銘柄にカウントされませんが、4月になった時点で年初基準になるため、800円を超えると新高値銘柄にカウントされてしまいます。

このような季節的な要因を除くために、ケンミレ式では、いつでも「現在から過去15か月さかのぼった高値」で計算します。1年3か月の基準にすることで、一般式の3月期末の計算期間をいつでも固定しているといえます。昨年度の業績を完全に反映した株価を比較しようということから、ケンミレでは15か月基準を採用してデータにしています。

◆上昇相場の新高値銘柄数の傾向

銘柄数の絶対数で考えるのではなく、過去と比較した傾向を見るので、どちらの基準を使ってもかまいませんが、今回は最近の上昇相場の新高値銘柄数(ケンミレ式)と日経平均で傾向をチェックしました。


上昇相場は高値を更新する銘柄が多くなりますので、新高値銘柄数も高水準の状態が続きます。しかしながら、最近の上昇相場では、新高値銘柄数の増加が続いて120銘柄を超えてから、そのあとに調整傾向が見られています。

銘柄数の増加とタイミングがピッタリ合うということではないのですが、新高値銘柄数が120銘柄を超えてから日経平均が上昇しても長くは続いていない傾向があります。

今日は日経平均が今年最大の上昇幅を記録し、出来高、売買代金ともに2011年3月以来の高水準となりましたが、新高値銘柄数の増加傾向と合せて考えますと、行き過ぎている可能性がうかがえます

来年にかけて息の長い上昇相場になるとしても、短期的に行き過ぎれば、値幅なり日柄なりの調整を入れながら上昇していくのが相場の動きだと思います。

もしも一本調整に上がり続けるような相場になれば株式市場全体が急騰している仕手株と同じで値幅の大きな急落が起きる可能性が高くなっていきます。しかし、上昇が大きくなるほど環境がよいためにリスクを取っている感覚が少なくなってしまい、大きなリスクを取ってしまう傾向があります

株式市場の環境がよいときこそ、自分がどれくらいリスクを取っていて、もしも下がったときに、どれくらいの損を覚悟しているのかということを振り返ってほしいと思います。



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