3764号盆が来て去り

実家の老父は上皇様と同じ歳らしい
先日、別れ際に
皆元気かと訊いた
曾孫は十歳
老父と俺は確執があり
コロナ以前から会っていませんでした
医師の検査結果説明に
家族の同席を求められたが
同居の弟は行けないと連絡が来た
仕方なく有給とった

頭部画像検査かあ
頭痛でもしたのかなとトボトボ
JR駅から徒歩で向かう
ずいぶん待たされて
狭い廊下で本人と話すと
弱って愚痴ばかり言う
医師の長い説明は
「認知症」でした
記憶力が相当ヤバく
帰り道に迷う〈事実〉
運転などもっての他
実家最寄駅前にあるハイヤーの
(徒歩数分)客になれと医師看護士の前で
説教する羽目になった

妄言はとめどなかったが
弟の報告では、免許返納したらしい
長生きすると脳は縮むのかな
不思議にショックではなかった
老母も認知症で既に施設にいる
介護認定や手続は多分同じことをやる

偶然、同じ日の数時間後
老母が受ける外科手術の
医師説明をひとりで聴く
内科医外科医の説明
老父が先日完了していなかった
入院手続書類
手術同意書
…帰路、弟にメールして
たいへん疲れました

老母の緊急入院からの
長い長い一週間が終わり
幸い手術も順調に終わり
ボケはボケたもん勝ち
以前は、弟と自分
認知症確率半々だなあと
時々危ぶんでいた
父母ともに認知症
→確率は半分ではなく全部になった
姉弟仲よく
長生きしてボケるのかな
そう思うと不思議に
不安は薄まりました