金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

映画:『インターステラー』

2014-12-02 19:38:54 | 映画の感想
映画『インターステラー』(クリストファー・ノーラン監督)
★★★★☆

【ぴあ映画生活のあらすじ】

環境の変化によって荒廃し、世界的な食糧難に陥った近未来。
地球はもう救えないと考えられていた。
そこで田舎町で暮らすひとりの男が、
人類が暮らす新たな星を探すよう依頼される。
元エンジニアの彼と数少ないクルーは
子どもたちの未来のために宇宙へと旅立つ。

*************************************************

「SFで、なんかすごいらしい」という評判以外、
前知識なしで見た。
「経験者とはいえ、特に訓練した形跡もなく
 そんな簡単に飛行士として宇宙に行っちゃえるのかよ」
とか
「小さかった娘が可愛いのはわかるけど、
 お兄ちゃんの影が薄くてかわいそうじゃないか?」
とか、
「最初に死んだクルーについて、スルーし過ぎ。
もっと悲しんでよ、特にアン・ハサウェイはさ!」
とか、不満点もいくつかあるし、
なによりも最後の種明かしというかクライマックスが、
自分に予備知識がないせいでトンデモ展開に思えてしまって、
「あれは伏線だったのか!」という驚きも半減。
しかし、そんなことはもういいのです。
父娘ものに弱い自分は、子どもた ちの未来を守るために
真実を告げないまま娘になじられて宇宙で旅立つ父に涙、
宇宙船の中で息子からのメッセージを見る父に涙!
宇宙の旅の中で頻発するトラブルと裏切り、
明らかになる残酷な真実に、泣いて驚いて、
3時間という長さも感じさせないほどに
楽しめました。
お父さんがアン・ハサウェイと恋愛関係になったらイヤだなあ……と
思ってたんだけど、最後まで「お父さん」の役割を貫き通してくれて
それもよかった。

しかしお兄ちゃんが、咳き込む妻と息子を放置して
病院に連れて行かない理由はよくわからなかったな。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする