金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

22:穂村弘 『整形前夜』

2010-02-06 11:47:35 | 10 本の感想
穂村弘『整形前夜』(講談社)
★★★☆☆

エッセイ集。
発表された媒体がまちまちなせいか、
カオス!な印象。

「体のなかに一定量の花粉が溜まると花粉症になる」
という話から、
「熱中していた作家について、あ、なんか、この人の本は
 もういいかも、と感じる瞬間がある。相変わらず面白いけど(略)」
と述べている「定量制」というエッセイがあるのだけど、
よくわかるなあ。
本に限らず、物だって人間関係だってそうなのだけど、
必要な時期・必要な量というのがあって、それを過ぎると
興味を失っていくものだよね。
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21:森博嗣 『工学部・水柿助教授の解脱』

2010-02-04 22:08:52 | 10 本の感想
森博嗣『工学部・水柿助教授の解脱』(幻冬社)
★★★☆☆

Gシリーズにうんざりしてしまい、
しばらく離れていた森博嗣。
水柿君シリーズも3冊目。
この本の帯を見て、「断筆・引退宣言」したことを
初めて知ったよ。

筋はあるようなないような……という冗漫な文章なんだけど、
時々笑いつつ最後まで読んでしまう不思議。
こんな生活いいなあ、と思うけれど、実際自分がやってみたら
きっとたぶん一週間で耐えられなくなるわ。
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20:小川洋子 『猫を抱いて象と泳ぐ』

2010-02-02 17:35:08 | 10 本の感想
小川洋子『猫を抱いて象と泳ぐ』(文藝春秋)
★★★☆☆

伝説のチェスプレーヤー、リトル・アリョーヒンの
生涯を描いた長編小説。

話題になっていたようですね。
先輩から借りました。
先輩は「いしいしんじっぽい」と言っていたけど、
前半は確かに共通するムードがあるなあ。
後半は「小川洋子!」って感じだけど。
チェスは好きだけど、いまいち入り込めなかった。
『博士の愛した数式』ほどのわかりやすさ、一般性はなくて、
人を選ぶ話だな……という印象。



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