金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

映画:『ゴッドファーザーⅢ』

2013-08-24 08:43:54 | 映画の感想
映画『ゴッドファーザー PART III』(フランシス・フォード・コッポラ監督)
★★★★★

年老いて病に侵されながらもドンとしてファミリーを率いるマイケルは、
「ビトー・コルレオーネ財団」の名の下、
シチリア復興のためという名目で行った寄付が功を奏して
バチカンより叙勲される。
合法ビジネスへの転換を試みるマイケルだったが、
息子のアンソニーはファミリーの事業への関与をかたくなに拒否し、
音楽の道を歩むことになった。
そのうえ長兄ソニーの遺児ビンセントが、
ファミリーの事業の一部を受け継いだ新興ボスのザザと対立。
間に入ったマイケルは、ビンセントを引き取ったためにザザとの関係が悪化。
幹部会の最中に、ザザの襲撃を受ける。

*************************************

完結編ということで、どうしても第1部&第2部を踏まえた
シリーズ全体の評価になってしまうのだが……
文句なしの★5つ。
しつこくはない程よい長さで若いころの回想が入り、
ああ、遠くへ来てしまったのだなあ……と感慨深い。
子供たちを危険から遠ざけようとし、
合法ビジネスへの転換を図ろうとするも
マフィアの抗争からは逃れることのできない苦悩、
兄弟を殺し、妻に去られた自らの人生を振り返る
マイケルの懺悔に胸が苦しくなる。
ビンセントはソニーに似て直情型でドンの風格ではないのだが、
これでファミリーの衰退が決定的になるということなのかしら。
「1巻目が一番良し、巻を重ねるごとに悪くなる」
というのが続き物の宿命だと思うのだが、
最後まで心臓に悪い展開で、
一人の男の人生を描き切っていて楽しめた。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 映画:『ゴッドファーザーⅡ〈... | トップ | 次の記事へ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿