金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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23:宮木あや子 『校閲ガール トルネード』

2020-01-24 19:23:07 | 20 本の感想
宮木あや子『校閲ガール トルネード』(KADOKAWA)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

ファッション誌の編集者を夢見る校閲部の河野悦子。
アフロヘアーのイケメンモデル&作家の幸人とのお泊まりデートで
出かけた軽井沢で、ある作家の家に招かれて…。
そして社会人3年目、ついに憧れの雑誌編集部に異動に!?
お互いの状況が変わるなか、幸人との恋の行方は―。
やりたい仕事と向いてる仕事の違いに悩む悦子の決断は?

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今回も面白かった。
寝るまでに1話だけ読もうと思っていたのに
結局全部読んでしまった。
前作の『ア・ラ・モード』を読んでから
3年以上間をあけてしまったせいで、
細かいところを結構忘れてしまっていたのだけど、
読み進めるごとにちゃんと思いだせるのは
キャラが立っているからなんだろうな。

やりたい仕事と向いている仕事が違う、なんて
よくあること……のはずなのに、胸を打たれてしまった。
そして、今、うまくいかなくても、
将来ずっとその仕事ができないわけではない、というのは
本当にそう思うし、励みになった。

挫折を経験しながらも、主要な登場人物がそれぞれに
新しい道を選んで進んでいく、よいエンドだった。

ルビをつけるときに小さい「やゆよ」や「つ」を
他の文字と同じ大きさで表記するの、
やっぱりそういうルールだったのか。
自分が仕事で校正やってるときは
小さくないことがすごく気になるのに、
普通に読んでいるときは「小さくない」ということすら
意識しないから、並字で正解なんだろうな。


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