金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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17:江國香織 『すみれの花の砂糖づけ』

2007-01-29 09:48:29 | 07 本の感想
江國香織『すみれの花の砂糖づけ』(理論社)
★★★☆☆

通勤時間が短いので、詩集。再読。

職業柄、詩を読むときにはいつも、
「反復法!」「対句!」「体言止め!」
と表現技法を全部チェックしてしまいます
反復法と対句を使えばなんとなく詩っぽくなるものですが、
この本の詩には使う必然性が感じられないものが多く、
詩としてはうーん……といったところ。
スタンスとしては銀色夏生さんのものと通じるところがあるのかも。
文学としての詩じゃない、雰囲気で読む「詞集」といった感じ。

江國さんの小説の中の一節を切り取ったような詩集なので、
江國作品が好きな人にはおすすめ。
タイトルの「すみれの花の砂糖づけ」もそうだけれど、
イメージを喚起するアイテムの選び方はすごい。
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