金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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82:森美樹 『主婦病』

2018-11-04 21:45:14 | 18 本の感想
森美樹『主婦病』(新潮文庫)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

「たとえ専業主婦でも、女はいざという時のために
最低百万円は隠し持っているべきでしょう」。
新聞の悩み相談で目にした回答をきっかけに、
美津子はある仕事を始めた。
八時三十分から三時まで、昼休憩を除いて六時間勤務。
完全在宅勤務でノルマなし。
欠かせないのは、熟したトマト─。
R 18文学賞読者賞を受賞した「まばたきがスイッチ」をはじめ、
生きる孤独と光を描ききる六編を収録!

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「R-18文学賞読者賞」で受賞して
再デビューされていたことは知っていたのだけど、
長らく積んだままになっていた本。
というのも、
「テーマ的に、これは自分の好みと合わないのでは……?」
という予感があったため。
少女小説時代の作品を好きすぎたがゆえに、
予感が現実になるのを恐れていたのだった。

実際、主婦の性をテーマにした短編集であるこれは、
読み進めるごとに
じとーっとした陰鬱な気分になってしまった。
既婚女性の性愛の話って、
どうしても陽気なエロにはならないよね……。
ドラマを生じさせるためには夫との間に何かしらの
問題を抱えていなければいけないし。

でも文章はやっぱり好き!



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