金木犀、薔薇、白木蓮

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映画:『エトワール』

2006-10-23 23:07:05 | 映画の感想
映画:『エトワール デラックス版
★★★☆☆

TSUTAYAで目について、借りてきたもの。
女たちの熾烈な戦いを描いたヒューマンドラマかなにかかと思ったら、
オペラ座のダンサーたちの舞台裏を追ったドキュメンタリーでした。
解説によるとオペラ座にカメラが入ったのはこれが初めてだそうで、
ダンサーたちへのインタビューなど、バレエに興味のある人、
くわしい人にとっては楽しめるであろう作品。

ちなみにわたしのバレエについての知識は、
小学館の小学○年生シリーズで連載していた
上原きみ子『銀のトウシューズ』どまり。
なのでよくわからないところが多々あり、掃除しながら
いまいち集中力に欠ける状態で見ることになってしまったのだけど、
他事を切り捨てて、ストイックにバレエに打ち込むダンサーたちの生活や、
激しい競争社会でダンサー仲間と心底打ち解けられないという寂しさ、
忍び寄る老いと引退についての話はなかなか興味深い。

冒頭に来日講演の際の映像があって、若い金髪ダンサーに群がる
日本人女性を評して「日本特有の現象だ」とか言ってるのが
ひどく恥ずかしかった。
ベッカムだのヨン様だののときもそうだったよね。
ああいうのって、付和雷同的な側面ももちろんあるのだろうけど、
なんでもいいからはしゃぎたいというお祭り気質もうかがえる。
わたしがイヤだと思うのは、なんとなくそのちやほやする感じが
「にわか」っぽいからなのかな。

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