金木犀、薔薇、白木蓮

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永井路子 『流星―お市の方〈上〉』

2006-05-23 23:17:33 | 06 本の感想
本の感想105:永井路子『流星―お市の方〈上〉』(文春文庫)
★★★★★

新装版が出ていた! 「功名が辻」に合わせたのかしら。
わたしが再読したのは1982年版のほう。
破竹の勢いで天下統一をおしすすめたように描かれやすい信長を、
いくつのも危機と小競り合いの中に描いています。
信長や長政に対するお市の冷静な視点が印象的。
後に再婚相手となる柴田勝家を、少女時代のお市がけちょんけちょんに
言っているのがおかしい。
泰然とかまえた濃姫と、彼女になついているお市のやりとりが好きでした。

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