第29話「ままならぬ玉」
頼家役の金子さん、うまいねえ。
頼家そのもの、といった感じがする。
決して無能ではないけれども、
自分を利用しようとする者たちの真意を見抜くだけの
賢さがあるがゆえに、誰も信じられず、
悪循環に陥ってどんどん暴君ムーブに走り、
孤独になっていく頼家。
それでいて、小四郎に本音をもらしたり、
本音でぶつかってきたせつに答えようとしたりするのにも、
違和感のないキャラクター。
恋愛オンチのストーカー男・小四郎が、
ドヤ顔で息子にとんちんかんな恋のアドバイスするの、
おかしかったわ~。
失敗から学ばない男!
しかし、頼時あらため泰時、
「あなたのそういう真面目なところ、息が詰まる」
「面白くない」
と面と向かって言ってくるような女の子、
やめたほうがいいよ~。
幼なじみ設定だから萌えカップルにするのかと思いきや、
今日だけで、
「あ、これは離婚しますわ」
と思わせる説得力。
時政パパとりくさんが、どんどん人の心を無くしていって
つらい……。
「この役立たず!」はひどすぎるよ……。
慎重に権力から距離を取っていた全成が、
呪詛の依頼に応じたのが、
実衣ちゃんを喜ばせたかったから、というのが
やりきれない。
実衣ちゃんが琵琶の講師の結城にときめいてたのも、
全成の焦りにつながってたんだろうね。
「全部回収してきたでしょうね?」
「大丈夫!」
って言ってたのに、やっぱり一つ置き忘れてるし。
来週、地獄になるのが決定!!
【その他いろいろ】
・起請文を持ってきて、「離縁するって言わないでね!」
と釘をさす比奈ちゃん。
せつに「自分は比企ではなく北条の者」と言い切りつつ
彼女を助けようとする比奈ちゃん。
おおーん😭 😭
・善児も年取ったなぁ。
小四郎に、宗時兄上を殺したことを知られていないかと
心配する彼に、
「そういう気持ち、あったんだ!?」
と今日はびっくりしちゃった。
初めて人間らしい会話もしてたよね。
・義澄パパは、なぜそんなに時政が好きなの……。
彼が死んでしまって、時政を止められる人間が
また減ってしまったのだよね。
・KMKRおっさんず13、また2人死去して、
もう9人になっちゃった!!
・藤九郎、穏やかに死ねてよかった。
本当に心から頼朝を慕っていた数少ない人間の一人。
・時房、ようやくしっかりした顔が見えてきた!
ただの童顔おじさんじゃない!
・「誰が鎌倉殿を継ぐかなんてどうでもいい、
私の方を向いていてほしい」
と訴えたせつ、報われてほしいけれど、
一幡を嫡男にすると、正室のつつじの立場がないよ!!
・泰時みたいに証文を破り捨てたら、
諸国の百姓が証文をないがしろにする、という
頼家の発言ももっともなんだよな~。
後のこととか、周囲への影響を深く考えず、
「立派な殿様」をやった泰時に対する腹立ちも
わからなくはない。