金木犀、薔薇、白木蓮

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大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」♯27

2022-07-17 22:03:04 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第27話「鎌倉殿と13人」

いやー、第2部スタートも面白かったな~!

タイトル回収になった「鎌倉殿の13人」、
選ばれし精鋭たち! とかでは全然なく、
北条と比企の張り合いで、
ぐだぐだと人数が増えていっただけ!

頼家、頑張ってるのにね。
若手を集め、三善康信から政についてレクチャーを受ける
勉強会を開いたり、京との付き合いを念頭において
蹴鞠の稽古をしたり、熱心ではあるのだ。
御家人を信じていないのは頼朝も同じだけど、
頼朝が信じているふりをしていたのに対し、
「お前らのこと信じてないから!」
と率直に言っちゃうところが
若くて愚かなんだけども。
応援してくれていたはずの梶原と小四郎に裏切られたら、
大ショックだし、若い彼に腹芸は無理だとわかる。
「家にかかわらず、力のある者を取り立てる」
というのも、今の感覚だといいじゃん!と思えるけど、
当時の感覚だと全然良くないんだよね。

13人の合議制も、頼家が選んだ若手の側近たちも、
今回出てくるのはわかっていたけど、
こういうふうに仕立ててきたか~!という面白さがあった。
送り込んだ頼時と時連が対抗馬に引っ張り出されること、
おそらく小四郎は知らなかったのだろうし、
自分が「皆で新しい鎌倉を作って行きましょう」と言ったことを
逆手に取られて、やられた~!というラスト。
頼家が決して暗愚の二代目ではない、という描き方を
されているのがいいね。
畠山重忠はその器ではないと評価しているようだし、
梶原にも見放されつつあるようだけど、
まだ若いんだから、彼のプライドを守りつつ
おじさんたちが育ててあげればいいのにね……。
ーーと思ったけど、蛮族のおじさんたちに
そんなことできないわ!!

地味によかったのが正室のつつじ。
正室の座を奪われた(と思ってる)せつの
「すでに子ども産んでるもんね!」マウントに、
「こっちはお前とちがって源氏の血筋なんだよ!」
と即座にマウント返ししたの、強い。
両親から、御台所になること前提に話をされていた
せつは気の毒ではあるのだけど、
頼家と政子の前で
「産んでからおっしゃい!」
と言っちゃうあたり、正室の器ではないのよね……。

【その他いろいろ】

・名探偵・後鳥羽院。

・将軍家に代々受け継がれる、どこの誰かもわからん人のドクロ。

・政子にも「私心なく働く方」と評価されている梶原だけども、
 頼家に
 「あの者達は信じてはなりません。
  頼朝様も私以外信じていなかった」
 と吹き込んでるのは、私心に見えるよ……
 
・実衣の野心をたしなめる全成。
 歳が離れてるのもあるだろうけど、今回の
「その話は二度としない約束だよ」
 みたいに、全成の実衣に対する言い方は
 常に優しいのよね。
 仲の良い夫婦だけに、この先がつらい……。
 
・源通親の出番が多くてうれしい。
 彼の暗殺計画に文覚も関わっていると発覚。
 文覚「オレをとらえたら、鎌倉は黙ってないぞ!」
 頼家「だれ? 知らん」
 ここ、めちゃ笑ってしまった。
 そうだよね、知らないよね。

・結城朝光、出てきた!
 そろそろ梶原退場か……。

・蹴鞠が好きじゃないと言ってた時房に、
 蹴鞠の才能が。
 後鳥羽院にも褒められるくらいだったんだよね。

・和田義盛「俺は難しいことはダメだぞ!」
 三浦義村「皆知ってる」
 難しいことだめなら、侍所別当は不適格だよ……。
 りくさんも、「和田殿の『勢い』がほしいのです」って。
 声大きいしね……

・佐々木のじいさん→もう死んでます
 千葉のじいさん→もうすぐ死にます
 千葉常胤、かわいそう……

・畠山重忠が13人に入ってないのは、
 現場担当で政治家タイプじゃなかったからだと思うんだけど、
 ドラマ中では比企の圧力のため。
 時政&りくの中に、畠山へのヘイトがたまっていくのがつらい……

・「俺は俺だ」とかっこいいことを言いつつ、
 賄賂はちゃっかり受け取る八田殿(今日も胸元広げすぎ!)

・比企主催のキャバクラで、キャバ嬢に塩対応な大江殿

・「誰にも誘われなかった!」
 と悲しむ土肥殿、可愛い。
 実際には、たぶん、すでに失脚してた&死んでいたのではないかな。
 ドラマではまだぴんぴんしてるけど……

・誘われない土肥殿と、比企から釘を刺されない足立殿に
 ちゃんと角が立たないフォローをしてあげる小四郎、
 今日も気遣いの人だね。

コメント
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