金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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95:壁井ユカコ 『サマーサイダー』

2019-06-24 22:50:46 | 19 本の感想
壁井ユカコ『サマーサイダー』(文春文庫)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

幼馴染みの倉田ミズ、三浦誉、恵悠は
廃校になった中学の最後の卒業生。
揺らぐ三角関係の中心には、
去年の夏休みに変死体で発見された
担任教師をめぐる秘密があった。
夏が再び訪れ、廃校舎に隠した罪の記憶が
三人を追いつめてゆく。
ほの暗い恐怖を漂わせながら、
少年少女の切ない関係を瑞々しく描く傑作青春小説。

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この作者さんの本は、デビュー作以来?

表紙とタイトルから、高校生の三角関係を描いた
リリカルな青春もの……と思っていたのだが。
いたのだが!

第1章では「うーん、あんまり惹かれんな……」と思っていたものの、
第2章あたりで「何やら1年前の過去に秘密があるらしい」と示されて
ミステリーへの期待が膨らむ。
しかし、読み進めていくうちに不気味な空気が漂いはじめて
予想外のホラーへ。

思春期のぐるぐる考えて先に進めない感じ、
三角関係のライバルでもある
幼なじみの男の子ふたりの関係にときめき。
気が合うわけではないけれど気にかけている、
友情とはひと味違った関係性がいいよね。



コメント
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