宮木あや子 『花宵道中』(新潮社)
★★★★☆
【Amazonの内容紹介】
どんな男に抱かれても、心が疼いたことはない。
誰かに惚れる弱さなど、とっくに捨てた筈だった。
あの日、あんたに逢うまでは――初めて愛した男の前で客に抱かれる朝霧、
思い人を胸に初見世の夜を過ごす茜、
弟へ禁忌の恋心を秘める霧里、
美貌を持てあまし姉女郎に欲情する緑……
儚く残酷な宿命の中で、自分の道に花咲かせ散っていった遊女たち。
江戸末期の新吉原を舞台に綴られる、官能純愛絵巻。
R-18文学賞受賞作。
**************************************************
読んだのは単行本の方。
遊里ものに期待されるものはすべて備えているんじゃないかと思う。
世間狭すぎだろうというツッコミどころはあるけれども、
読み進めるにしたがって、前に描かれた出来事の背景が明らかになっていく
構成に引き込まれた。
連作短編なのだけれども、一編一編が濃密で、
確固とした一つの世界を構築している。
後味のいい話ばかりじゃないけれども、不思議と次が読みたくなる。
★★★★☆
【Amazonの内容紹介】
どんな男に抱かれても、心が疼いたことはない。
誰かに惚れる弱さなど、とっくに捨てた筈だった。
あの日、あんたに逢うまでは――初めて愛した男の前で客に抱かれる朝霧、
思い人を胸に初見世の夜を過ごす茜、
弟へ禁忌の恋心を秘める霧里、
美貌を持てあまし姉女郎に欲情する緑……
儚く残酷な宿命の中で、自分の道に花咲かせ散っていった遊女たち。
江戸末期の新吉原を舞台に綴られる、官能純愛絵巻。
R-18文学賞受賞作。
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読んだのは単行本の方。
遊里ものに期待されるものはすべて備えているんじゃないかと思う。
世間狭すぎだろうというツッコミどころはあるけれども、
読み進めるにしたがって、前に描かれた出来事の背景が明らかになっていく
構成に引き込まれた。
連作短編なのだけれども、一編一編が濃密で、
確固とした一つの世界を構築している。
後味のいい話ばかりじゃないけれども、不思議と次が読みたくなる。