金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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3:門田隆将『あの一瞬―アスリートはなぜ「奇跡」を起こすのか』

2012-01-15 21:41:06 | 12 本の感想
門田隆将『あの一瞬―アスリートはなぜ「奇跡」を起こすのか』(新潮社)
★★★☆☆

マラソン、野球、ボクシング、ソフトボール、サッカー、相撲……
さまざまなスポーツの名勝負と、そこにいたるまでの
選手やチームの軌跡を描いたノンフィクション。
世代的には、どうなのかしら、わたしより20歳くらい上の人々のほうが
リアルタイムで知っていることが多くておもしろいのかも。
わたしが名前だけでも知ってたのは、マラソンの瀬古と、女子ソフトと、
松井秀喜(高校野球の時代は知らない)くらい。
野球のスタルヒンとか、明徳義塾の話は、知らないなりにおもしろかったけど、
10篇からなっており、一篇一篇が短いのでやや物足りない。

「怪我をおして頑張る」とか「誰かのために」とか「恩返し」とか、
根性と人情は、正直もういいよと思うんだけど、
スポーツに求められてるのってたぶん、多くの場合はそれだよね。
対戦相手へのインタビュー内容も書かれてるんだけど、
相手にとっては、実はたいして印象に残ってないってことはないのかな。
空気を読んで、なつかしがったり持ち上げたりしてるだけで。
わたしがアスリートじゃないからそんなことを考えてしまうだけで、
それにすべてをかけていた選手たちは、三十年、四十年たっても
対戦相手や試合のことを強烈な印象で覚えているものなのかな。
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NHK大河「平清盛」レビュー②

2012-01-15 21:04:03 | NHK大河「平清盛」レビュー
【第2話のあらすじ】

白河院の子でありながら平忠盛に育てられた平太は、
自らの出自に思い悩み、いらだって暴れ、
「無頼の高平太」と呼ばれるようになっていた。
平太は元服の式で、なぜ院をいさめないのかと加冠役の貴族をなじり
父・忠盛に反発するが、無理やり元服させられ、
「清盛」の名を与えられる。
ある日、清盛が親しくしていた漁師の滝が漁をしたため
捕らえられてしまう。
白河院の出した殺生禁断令によって生活の立ち行かなくなった
息子や村のものたちを救うためだった。
清盛は院のもとに乗り込み、滝次の釈放を訴えて横暴をなじるが、
院によって、母親の死の経緯を聞かされ、大きな衝撃を受ける。
拒否していた舞の稽古をすると言い出した清盛は、
石清水八幡宮の臨時祭で舞人に選ばれ、
白河院の前で舞い、自らの剣を院に向けるのだった。

************************************

清盛、反抗期まっさかりでござるの巻。

ちょっとは父ちゃんの立場も考えろよ!!と思うけど、
年齢的には中学生、そんな配慮なんかないのであった。
自分の立場や政治的な影響などまるで考えず、
貴族に向かってぎゃーぎゃーわめくわ、
小汚いなりで院御所に乗り込むわ。
校舎の窓ガラスを割り、盗んだバイクで走りだすほうが
よっぽど人の迷惑にならないよ。
松山ケンイチの演技は上手なのか下手なのか
よくわからないところがあるんだけど、
白河院に母親のことを告げられて
無防備にぽかーんとしちゃうところは、
ギャップがありつつ違和感がなくよかった。

思春期爆発!反抗期まっさかり!な清盛に対し、
天皇家は前回に引き続き大人のドロドロにまみれております。
じいさんに中宮を寝取られてた鳥羽院は、
「お前も璋子もオレをバカにしてんだろ!!」
とかいって女房にキレながらも
璋子のところに通わずにはいられないのであった。
璋子、魔性の女……!
ここだけ昼ドラの世界。

次回、義朝のイケメンぶりに期待。
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