門田隆将『あの一瞬―アスリートはなぜ「奇跡」を起こすのか』(新潮社)
★★★☆☆
マラソン、野球、ボクシング、ソフトボール、サッカー、相撲……
さまざまなスポーツの名勝負と、そこにいたるまでの
選手やチームの軌跡を描いたノンフィクション。
世代的には、どうなのかしら、わたしより20歳くらい上の人々のほうが
リアルタイムで知っていることが多くておもしろいのかも。
わたしが名前だけでも知ってたのは、マラソンの瀬古と、女子ソフトと、
松井秀喜(高校野球の時代は知らない)くらい。
野球のスタルヒンとか、明徳義塾の話は、知らないなりにおもしろかったけど、
10篇からなっており、一篇一篇が短いのでやや物足りない。
「怪我をおして頑張る」とか「誰かのために」とか「恩返し」とか、
根性と人情は、正直もういいよと思うんだけど、
スポーツに求められてるのってたぶん、多くの場合はそれだよね。
対戦相手へのインタビュー内容も書かれてるんだけど、
相手にとっては、実はたいして印象に残ってないってことはないのかな。
空気を読んで、なつかしがったり持ち上げたりしてるだけで。
わたしがアスリートじゃないからそんなことを考えてしまうだけで、
それにすべてをかけていた選手たちは、三十年、四十年たっても
対戦相手や試合のことを強烈な印象で覚えているものなのかな。
★★★☆☆
マラソン、野球、ボクシング、ソフトボール、サッカー、相撲……
さまざまなスポーツの名勝負と、そこにいたるまでの
選手やチームの軌跡を描いたノンフィクション。
世代的には、どうなのかしら、わたしより20歳くらい上の人々のほうが
リアルタイムで知っていることが多くておもしろいのかも。
わたしが名前だけでも知ってたのは、マラソンの瀬古と、女子ソフトと、
松井秀喜(高校野球の時代は知らない)くらい。
野球のスタルヒンとか、明徳義塾の話は、知らないなりにおもしろかったけど、
10篇からなっており、一篇一篇が短いのでやや物足りない。
「怪我をおして頑張る」とか「誰かのために」とか「恩返し」とか、
根性と人情は、正直もういいよと思うんだけど、
スポーツに求められてるのってたぶん、多くの場合はそれだよね。
対戦相手へのインタビュー内容も書かれてるんだけど、
相手にとっては、実はたいして印象に残ってないってことはないのかな。
空気を読んで、なつかしがったり持ち上げたりしてるだけで。
わたしがアスリートじゃないからそんなことを考えてしまうだけで、
それにすべてをかけていた選手たちは、三十年、四十年たっても
対戦相手や試合のことを強烈な印象で覚えているものなのかな。