金木犀、薔薇、白木蓮

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映画:『九月に降る風』

2010-10-24 18:29:41 | 映画の感想
映画:『九月に降る風 [DVD]
★★★★★

騒動を起こしては教官室に呼び出される高校生の
不良グループ7人。
3年生のタンは、そのグループに属しながらも、
生真面目で内向的。
グループのリーダー的存在であるイェンは、タンの親友だが、
ハンサムで人気者の彼は彼女がいるにもかかわらず
ナンパにいそしむ。
イェンの彼女・ユンと親しく、彼女に思いを寄せているタンは
複雑な思いを抱いていたが、ある夜、ビリヤード場で
イェンと間違えられ、イェンがナンパした女の子の恋人から
ガラス瓶で頭を殴られることになった。
それをきっかけにして、タンはグループから距離を置き始める。
その後、仲直りをしたものの、思いがけない悲劇に襲われる。

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台湾の映画。
売れ筋ではない良作を紹介してくれる某雑誌の映画コーナーに
挙げられていたもの。
アジアの映画はわたしの好みにはあまり合わないなあ……と
いう印象だったので、これも期待していなかったのだけど、
よかった!すごく好き!!
1996年が舞台なんだけど、ポケベル全盛期で、
あちらこちらに日本のアニメ関連のグッズが見えるし、
日本とあまり変わりない雰囲気。
主人公はイケメンではないし、どっちかというと
垢抜けない雰囲気もあるんだけど、かわいいの。
友達の彼女が好きって、なんという
ときめきシチュエーションなんだろうか。
(メイキングに登場した主人公役の俳優の子もキュート!)

グループ7人のキャラクターも立っていて、
外国映画にしてはめずらしく「え、これ、誰?」というのが
一回もありませんでした。
7人の間でも、特に仲が良かったり悪かったりという
微妙な人間関係がきちんと描かれていて、
前半の「青春、友情!」って感じのシーンが
キラキラしているだけに、後半の崩壊に向かっていく過程が
切なくてね……

委員長の女の子のキャラクターも可愛かったなあ。
コメント
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