金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

62:赤木かん子編 『あなたのための小さな物語12 結婚』

2007-05-16 21:42:59 | 07 本の感想
赤木かん子 編『あなたのための小さな物語12 結婚』(ポプラ社)
★★★☆☆

【収録作品】
赤川次郎「離婚案内申し上げます」
アンデルセン「父さんのすることにまちがいはない」
ボブ・ショウ「去りにし日々の光」
古谷三敏「たらちね女房 古今亭朝治」
ギリシャ神話「おかの上の二本の木」
北欧神話「ニオルドとスカディ」

結婚あるいは夫婦をテーマにしたアンソロジー。
一編一編が短かったせいか、インパクトが薄かったなあ。
編者の赤木さんは赤川次郎をかなり評価している様子。
「薄さ」が気にならないといえばうそになるけれど、
ちょっとほろっと来るような、うまい話がセレクトされていて、
このシリーズを読み始めたおかげで
赤川次郎に対する評価が結構かわったような気がする。
今回は神話が取り上げられているのもおもしろい。

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61:クリエーターズワールド編集部 『執筆前夜』

2007-05-16 08:54:29 | 07 本の感想
クリエーターズワールド編集部 『執筆前夜』(新風舎)
★★★☆☆

Web連載から10人の女性作家の回をセレクトして
まとめたインタビュー集。
登場作家は恩田陸、三浦しをん、角田光代、酒井順子、
加納朋子、群ようこ、中村うさぎ、野中柊、林あまり、
鷺沢萠。

好きな作家さんの舞台裏をのぞくのは楽しいのだけど、
人気作家となると、すでにエッセイやインタビューで
デビューの経緯や執筆スタイルが明かされているので
あまり新しさはなかったな~。
わりと表面的な話にとどまっていた感じ。
林あまりさんだけ名前を知らず、
「なんだなんだ、新風舎が自分のところの作家を
ねじこんできたのか?」
などと邪推しておりましたが、この方は歌人でした。
すみません……
本、読んでみたいなあと思いました。

そして、故・鷺沢萠さんのインタビューだけが、
その口調といい内容といい、
なんか異質だ……と思っていたら
そういうことだったのね。
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