金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
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160:竹内真 『図書館の水脈』

2005-12-24 13:24:10 | 05 本の感想
竹内真『図書館の水脈』(メディアファクトリー)
★★★★☆

『自転車少年記』がすごくよかったので、ほかの著作にもあたってみようと。
村上春樹へのトリビュート小説。
トリビュートってなんじゃい、と英語力のないわたしが調べてみたところ、
「賛辞」の意味でした。
村上春樹の小説に導かれて出会った人々の物語。
村上作品だけではなく、芦原すなを、徳富蘆花、セルバンテスをはじめとした
作家・作品が登場する。
本と図書館を愛し、ものを書くことに特別な思いを寄せる人にとっては、
胸にせまる物語だと思う。
別々に進行する二つの世界が出会うという構成は、
『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を意識してのこと?
村上春樹の本は一部しか読んでいないので、またあらためて
チャレンジしてみたい。
竹内さんの女性の描き方が好きです。

コメント
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