金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
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155:川上健一 『翼はいつまでも』

2005-12-10 13:14:49 | 05 本の感想
川上健一『翼はいつまでも』(集英社)
★★★★☆

これも仕事の関係で読む。
若いって、恥ずかしいね!
今では考えられないような理不尽な暴力教師に反抗してみたり、
エッチな言葉を辞書で引いてみたり、好きな女の子の前でかっこつけてみたり。
中学生の男の子のいじらしくも懸命な毎日と、
顔が赤らんでしまうようなみずみずしい初恋が描かれていて、夢中で読みました。
ビートルズ世代の人だったら、もっと胸にせまるものがあると思う。
終章でちょっとガクッときてしまったので★4つだけど、
文庫版も出ているので買ってもう一度読みたい!

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154:竹内真 『自転車少年記』

2005-12-10 13:13:33 | 05 本の感想
竹内真『自転車少年記』(新潮社)
★★★★★

いやー、よかった!おもしろかった!
昨年度の高校入試で頻出だったため興味をもって借りたのだけど、大当り。
初めて仕事と趣味がリンクしたぞ!
自転車と初めて出会った四歳の頃から二十代後半にいたるまでの、
二人の少年の青春の軌跡の物語。
スポーツものにありがちな押し付けがましさや、
偏った上昇志向みたいなものがなく、
成長する中で現実の壁にぶつかり、選ばれた人間には決してなれない、
だけど自転車が好きだ!という地に足のついた話の流れもいい。
友情ありロマンスありで、青春したいなぁ!!と思いました。
少年の成長物語の好きな人には特におすすめ!

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