いよいよ現地時間の3月15日夜、日本ではすでに今日になっていますが、オマーンの王立歌劇場マスカットのオペラ、道化師が初日を迎えます。
ローマ歌劇場のツアーに同行し、主役を務めるホセ・クーラ。すでに1週間にわたってオマーンの首都マスカットでリハーサルに取り組んできました。
前回の(リハーサル編)以降にも、実際にメイク、衣装を着た本番さながらのドレスリハーサルの様子が、SNSを通じてたくさん発信されています。今回はこうした画像を中心に紹介したいと思います。
王立歌劇場マスカットのHPより
≪道化師チームの集合写真≫
下↓の写真は、クーラのFBやローマ歌劇場のSNSに掲載されたものです。
今回の公演は、イタリアのローマ歌劇場によるオマーンへの引っ越し公演で、その主役にクーラがキャスティングされています。
最終リハーサルの時なのでしょうか。総大理石造りの王立歌劇場のロビーに、ローマからの出演者、スタッフ、オケ、そしてオマーンのキャスト、スタッフ含め、今回の道化師の関係者、全員集合の写真のようです。
まるで“ウォーリーを探せ”のようですが、ちょうど中央部分に、道化師の扮装で服も顔も白いクーラが見えると思います。
それにしても大変な人数ですね。ひとつのオペラ公演を行うために、これだけのたくさんの人々が関わり、支えているわけです。
こういう集合写真は私はあまり見たことがありません。とても貴重な一枚ではないでしょうか。
●クーラのコメント
"The Pagliacci team in full!" 「『道化師』チーム全員!」
クーラのいるあたりを拡大したのがこちら↓。なぜか小さい子どもを抱いているようですね。子役でしょうか、それとも出演者のお子さんでしょうか。
子どもが大好きなクーラ、小さい子どもたちを見かけると、抱っこしたり、かまったりせずにはいられない人のようです(笑)
≪ドレスリハーサルの舞台から≫
このローマ歌劇場の道化師は、ゼッフィレッリによる演出のプロダクションです。カラフルで美しい、古典的な舞台、衣装です。
ローマ歌劇場がSNSに投稿した写真よりお借りしています。それぞれリンクを張っていますので、ぜひ直接ご覧ください。
こちらはクーラのカニオが「衣装を着けろ」を歌っている場面でしょうか。
ローマ歌劇場のFBから。トップに掲載した写真も含めて、道化師一座による劇中劇のシーンのようです。
白い衣装、顔にも白いメイクをした、一座の座長、道化師カニオを演じるクーラ。ネッダはソプラノのダビニア・ロドリゲスさん。
現実の妻の不倫に苦しみ怒り、芝居の最中にもかかわらず、「もう道化師じゃない」と、カニオが本心をむき出しにして歌い始めるシーンのようです。
≪クーラや出演者のバックステージ写真≫
クーラと出演者たちによる楽しい写真がたくさんアップされています。
クーラがアップした、道化師のメイク中の写真と、一座の“ボス”、カニオの扮装をした写真。(クーラの私服ではありませんよ)
クーラと道化師一座。ネッダのダビニア・ロドリゲスさん、左側ベッペ役のフランチェスコ・ピッターリ、中央がトニオ役のマルコ・ブラトーニャ。クーラはマルコのスキンヘッドに頬を乗っけていて、なんだかおかしいですね。
そしてクーラのちょっと怖めの道化師メイク。
カニオとDanilo。もう一枚はカニオとネッダ。
どの写真も和気あいあいとした感じで、リハーサルも順調にすすんだのでしょうか。
それにしても、これだけの規模での引っ越し公演、人数、機材、楽器、スタッフ、キャスト・・。たいへん大掛かりな事業であることがよくわかります。
そしてクーラは、この大規模プロジェクトの主役を演じます。道化師一座の座長であり、この引っ越し公演の座長ともいえる立場です。チームワークを大切にし、常に仲間と一緒にオペラをつくりあげることに情熱とすべてのエネルギーを注ぐクーラ。責任もたいへん重いですが、充実の毎日だと思います。
クーラをはじめとする出演者の皆さんが、好調を維持し、オマーンの人たちに素晴らしい声と演技、存在感でオペラの魅力を伝えてくれることを期待しています。
最後に、クーラの歌う「衣装をつけろ」を。音声のみですが、2009年メトロポリタン歌劇場での道化師から。
Jose Cura 2009 "Recitar! ... Vesti la Giubba" Pagliacci
*画像はローマ歌劇場や王立歌劇場マスカット、クーラ、共演者のSNSなどからお借りしました。