人と、オペラと、芸術と ~ ホセ・クーラ情報を中心に by Ree2014

テノール・指揮者・作曲家・演出家として活動を広げるホセ・クーラの情報を収集中

(リハーサル編) 2016 ザルツブルク復活祭音楽祭のオテロ Salzburg Easter Festival Otello (rehearsal)

2016-03-16 | ザルツブルク復活祭音楽祭2016のオテロ


3月19日に開幕するザルツブルク復活祭音楽祭2016、メイン企画は今年没後400年を迎えるシェークスピア原作、ヴェルディのオペラ、オテロです。
タイトルロールのオテロが、ボータからホセ・クーラに変更になったこと、他の出演者や演出、衣装などについては、以前の投稿でまとめています。
(告知編) 2016 ザルツブルク復活祭音楽祭のオテロ Salzburg Easter Festival 2016 Otello / Verdi

リハーサルの写真がフェスティバルのフェイスブックに36枚一挙掲載されました。いくつか紹介します。
直接ご覧になりたい方はこちらから→Latest Otello rehearsal photos

指揮はクリスティアン・ティーレマン。衣装はファッションデザイナーのクリスチャン・ラクロア。
演出は、新国立劇場の2015年の「椿姫」新演出を手がけたヴァンサン・ブサールと舞台美術のヴァンサン・ルメールです。





オテロの孤独と苦悩を浮き彫りにするかのような、暗くシックな舞台です。


第1幕のデズデモーナとの二重唱にいたる写真でしょうか。




動揺し疑念を深めるオテロ、そこに現れる黒い天使のような人物は何者なのでしょう?




カルロス・アルヴァレスのイアーゴと、クーラのオテロ、鬼気迫る表情、力と力の対決、心理的にはかなり怖ろしい迫力ある場面が期待できそうです。








ダークなオテロの衣装とデズデモーナの白、まわりの赤との対比が鮮やかです。コスチュームデザインは、ファッションデザイナーでもあるラクロア、豪華な雰囲気が写真でも伝わってきます。




第3幕、本国への償還を命令され、ついに崩壊するオテロ。怒りと苦悩の表情がすさまじい。






第4幕、ついにデズデモーナ殺害にいたるオテロ。デズデモーナのレースの衣装が美しい。




時折現れる、このサモトラケのニケのような人物は何を意味する?オテロを翻弄する運命の象徴=軍神なのでしょうか。


3月26日にネットラジオORFで放送される予定です。
現地時間3/26、19:30から。日本時間だと27日3:30からでしょうか。→プログラム



また現地ではTV放送もあるようです。ORF/3satTV 現地時間3/26、20:15~→プログラム


3/15に更新された
クーラのFBには、ボータのキャンセルを受けたために、もともとチェコでコンサートが予定されていたという事情をふまえ、チェコとザルツブルクの往復というハードスケジュール、インフルエンザの流行などで、咽頭炎できびしいコンディションにあることが報告されています。16日のドレスリハーサル、またテレビやラジオの録画・録音放送もある、19日の初日が無事迎えられることを祈る思いです。
27日の2回目のオテロの前後には、やはりもともと入っていたベルリンの道化師があり、ベルリンとザルツブルクを往復することを余儀なくされます。持ち前のタフさを発揮して、どうか頑張って乗りきってもらいたいものです。








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