《 リアル 芥川賞 ルポ 》 [追記版]受賞作のうち、町屋良平の「1R 1分34秒」は、読みやすく、面白いですよ。ついでに、あの身振り手振り記者会見した、小野正嗣の、5年前の動画、今でも全部観られます
あんまり、紹介する気は無いが、NHKラジオ、「すっぴん!」に、明日、3月15日(金)の、午前9時台、「インタビュー・コーナー」に登場する。
町屋って、だれ屋?
などと言う人は、多いはず。
ぶっちゃけたハナシ、受賞作、売れていない。
作品は面白いのだが、活字離れに加え、文学、小説の売れ行きは、年々、激落の一途をたどっている。
「本屋大賞」についての、実態と内幕をあかした記事でも書いたが、その影響をもろにかぶった本屋が、毎日のように閉店。
つぶれて、いっている。歯止めは、かかっていない。
残っているのは、大型書店チェーンが中心。ソレも、大都市中心にだ。
彼の受賞作も、同じく、受賞した上田岳弘の、「ニムロッド」も、初刷り部数、5万部から、動いていない。
その5万部も、あくまで、印刷して、本屋に出荷した部数。
いまだ、完売は、していない。
小説家にとって、冬の時代は、まだまだ続いていきそうだ。
町屋がインタビューに応じたのは、1週間前の、3月8日。
一応メインの、インタビュアーは、、金曜日担当の、高橋源一郎だが、よせばいいのに、しばしば、横からクチはさむのは、あの、藤井・パイセン襲来・彩子。
その高橋などは、もっと、売れていない。小説家と言うより、実態は、雑文家。
ラジオに出たり、講演会や、作家志望育成教室の講師など、書くより、安易な、その日の、しゃべりで喰えている状態が、現実。
印税が支払われるのは、本が世に出てから、3か月もあと。
林真理子などは、前借りしたり、「夫」から借金して、大好きな着物などを、矢も盾もたまらず、購入している。
だから、先の上田などは、堅実に、会社勤めをしながら、時間を自分で決めて、書いているという。
町屋より先に、「すっぴん!」に登場し、インタビューに応じて、そんな日々のことも話していたが、1月の、受賞会見のときと同様、どこか、他人を突き放した口調。
終始、他人を小馬鹿にしている印象が、常につきまとう。
町屋や、上田が、揃って、TBS系列で放送されていた、稲垣・ナルシスト・吾郎の番組に、芥川受賞作家として、出演。
しかし、やたらCMが挿入され、実質10分足らずでの2人のしゃべりの放送分のうえ、稲垣のインタビュアーとしての力量が、いまだに、シロート以下のため、な~んにも、魅力伝わらず。
2人も、番組を見て、ガッカリして、消化不良であったろう。 番組が今月で打ち切りは、当然の流れだ。
その、町屋良平。この番組では、45分くらい、放送枠がある。
36歳前後の、専業作家だ
と、思っていたら、やっぱり、か。
営業社員として、働いていると、上記、インタビューで話していた。
今のままでは、作家だけでは、食べていけないはずから。
ソレが、芥川賞、受賞作家の、「厳実」です。
ボクシングに関わる題材を書いている作品は、受賞作以前に、他にもある。
彼自身、プロボクシングジムに、長年にわたって通い続けていた。
ジム名は、「SRSボクシングジム」。荒川区西日暮里にあるジムだ。
相当なボクシングファンでなければ、知らないトコ。
名だたる、ランキング、プロボクサーは、まだ育っていない。
そう、日本と、東洋・太平洋 ライト級チャンピオンを長く維持した、KOボクサーだったひと。
昨今野田市の児童虐待死事件で、多く記事化されている、児童養護施設で育つ。
ぐれずに生きてきて、人柄は、とても良い、誠実そのものの人だ。
町屋は、健康維持のために、通っていたようで、プロテストまでは、受けていないように伝え聞いている。
しかし、プロボクサーの心情は、取材を重ねており、文章に生きている。
町屋というのは、ペンネームのような気が。
ジムが、西日暮里に有り、隣の地下鉄の駅名が、町屋だもん!
出来過ぎだよおお・・・・・・
さてさて、下記の記事は、今期の上半期の「芥川賞」に、彼が受賞後のもの。
昨年、すでに、今期の受賞作、「1R(ラウンド)1分34秒」を読んでおり、コレが受賞すれば、良いなあとは想っていた。
まったく同じKOタイムで、先日、日本に負けに来た、タイ人ボクサーが、後楽園ホールで、1発のパンチで寝そべったのには、思わず、笑ってしまったが・・・・・。
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≪ 2019・1・16 掲載記事 ≫
ちょいと気にしていた、芥川賞受賞作のこと。
誰が、受賞するんだろうなあ・・・・・と。
いくつか候補作。すでに、昨年末から読んでいた。
中でも、町屋良平が書いた、「1R(ラウンド) 1分34秒」が、面白かったし、何より、、読みやすかった。
タイトルから、イメージ出来るように、ボクサーのオハナシ。
テンポもよく、最後まで、一気に読ませる。
文学なんて、興味ねえよ!という人や、ボクシングジムに、毎日のように通っている人なら、特に読んで戴きたい。
取材で、よく、ボクシングジムに、通っていた。
プロのジムも、アマチュアのジムにも。
だから、読んでて、町屋良平も、35歳ながら、こりゃあ、ジムに通ったことがあり、サンドバッグや、ミットをたたいているなと、感じた。やって無ければ、書けない内容と、想いが、行間にあふれていたから。
興味ある方は試し読みででも、どうぞ。
もう一人の受賞者。
この書き手の実力、筆力は、すごいものがある。
新作の単行本が出れば、必ず、確実に、ある冊数は売れる。固定読者がいる、実力派。
ただ・・・・読みにくい文章。格調は髙く、センテンスは長く・・・・途中で、読み捨てて、閉じてしまう文章。わたし、はだが・・・・・。
今回の、受賞作は、初めて、意識して、読みやすい文章にしているけれども、染みついた抵抗感は、やはり、もう、ぬぐい切れない。
そのうえ、受賞記者会見の時の、受け答えの印象が、悪い。
どこか、他人を、舐め切った印象に、不快感を、覚えた。
上田の小説は、本当に、文学が好きじゃないと、読みこなせないタイプ。
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さて、小野正嗣(まさつぐ)。
5年前に、芥川賞をとったひと。
受賞記者会見の時の、身振り手振りの模様を記事化。
その時は、小説が」さほど売れず、記事もさほど、読まれなかった。
ところが、彼が、大学の教授をしながら、NHKの、「日曜美術館」」の司会と、レポーターを始めたとたん、誰、このヒト?というカンジで、検索多数寄せられ、一体、小野に、ナニが有ったんだろうと?
逆に調べて、テレビのレギュラー出演していることを、知ったほど。
その、上記、身振り手振りの記者会見。
なんと、動画で、まんま、観られました。
「芥川賞 授賞者 記者会見 小野正嗣」
そう、検索してみると、出てきます。
興味ある方。
自分の眼で、確かめて、楽しんでください