DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

室生犀星(1889 -1962)「あきもせぬに」『旅びと』(1947年、58歳):まず生きねばならない!

2017-04-17 21:18:48 | 日記
薯(イモ)くらひ
生き永らへること
はたといやになりけり
薯くらひ倦(ア)きもせぬに。

《感想1》
敗戦後、食いものは薯だけ。
食えるだけましとはいえ、希望は見えず、「はたといやになりけり」は当然。
それでも空腹をしのぐため、倦(ア)きもせず薯を食う。
やりきれない。
《感想2》
大切なのは希望である。
「生き永らへる」のは希望のため。
希望が見つかるのではないかと、生きてきたが、今、突然の絶望。
《感想3》
だが絶望しても、人は生きるのだ!
生きられるなら、まずくても、あきあきしても、やはり「薯くらひ倦(ア)きもせず」である。
あさましさなど、関係ない。
まず、生きねばならない。

 HOWEVER YOU KEEP EATING SWEET POTATOES

You suddenly have come to dislike that you eat sweet potatoes in order to continue to live.
However you keep eating sweet potatoes.
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