「笈(オイ)も太刀も五月(サツキ)にかざれ帋幟(カミノボリ)」(12)
Benkei's wooden backpack and Yoshitune's sword have to be desplayed for Boys' Festival in May while carp-shaped streamers are waving in the sky.
《感想1》福島をすぎて、芭蕉は義経ゆかりの地、瀬の上(セノウエ)宿の医王寺を訪ねる。義経のために死んだ忠臣、佐藤継信・忠信兄弟ゆかりの寺だ。二人の嫁が、各々の夫の死を隠すため、甲冑を着て、二人を演じ、母親を心配させまいとしたという。「袂(タモト)をぬらしぬ」と芭蕉は感慨を催す。
《感想2》医王寺には、義経の太刀、弁慶の笈(オイ)が宝物としてあった。この日は5月1日。芭蕉が句を詠む。「もうすぐ端午の節句だ。鯉や吹き流しのカミ幟と一緒に、非業の死をとげた弁慶の笈や義経の太刀も、せめて晴れやかに飾ってほしい。」
Benkei's wooden backpack and Yoshitune's sword have to be desplayed for Boys' Festival in May while carp-shaped streamers are waving in the sky.
《感想1》福島をすぎて、芭蕉は義経ゆかりの地、瀬の上(セノウエ)宿の医王寺を訪ねる。義経のために死んだ忠臣、佐藤継信・忠信兄弟ゆかりの寺だ。二人の嫁が、各々の夫の死を隠すため、甲冑を着て、二人を演じ、母親を心配させまいとしたという。「袂(タモト)をぬらしぬ」と芭蕉は感慨を催す。
《感想2》医王寺には、義経の太刀、弁慶の笈(オイ)が宝物としてあった。この日は5月1日。芭蕉が句を詠む。「もうすぐ端午の節句だ。鯉や吹き流しのカミ幟と一緒に、非業の死をとげた弁慶の笈や義経の太刀も、せめて晴れやかに飾ってほしい。」