「田一枚植(うゑ)て立去る柳かな」
After female peasants have planted rice in one square of rice field, I left the willow tree.
(I have been deeply impressed by the willow tree as Saigyo wrote a waka-poem about it long ago.)
《感想1》西行(1118-1190)にゆかりの柳を芭蕉が訪れた。芭蕉は感慨にうたれる。気づけば、早乙女がすでに田一枚を植えていた。芭蕉はここを立去る。奥州の入り口の白河の関は近い。
《感想2》西行は昔、ここで「道の辺に清水流るる柳陰(ヤナギカゲ)しばしとてこそ立とまりつれ」と詠んだ。このことを謡曲「遊行柳」が描く。相州の遊行寺のある上人が、開祖一遍上人の教えを伝えに奥州へ向かった。ある夕暮れ、一人の老人が現れ道案内をしてくれた。途中、朽ちた柳の古木があり、老人は「西行と名乗る歌人が、昔、夏の頃この木陰に休憩し歌を詠んだ」と述べ消えた。老人は柳の精だった。
After female peasants have planted rice in one square of rice field, I left the willow tree.
(I have been deeply impressed by the willow tree as Saigyo wrote a waka-poem about it long ago.)
《感想1》西行(1118-1190)にゆかりの柳を芭蕉が訪れた。芭蕉は感慨にうたれる。気づけば、早乙女がすでに田一枚を植えていた。芭蕉はここを立去る。奥州の入り口の白河の関は近い。
《感想2》西行は昔、ここで「道の辺に清水流るる柳陰(ヤナギカゲ)しばしとてこそ立とまりつれ」と詠んだ。このことを謡曲「遊行柳」が描く。相州の遊行寺のある上人が、開祖一遍上人の教えを伝えに奥州へ向かった。ある夕暮れ、一人の老人が現れ道案内をしてくれた。途中、朽ちた柳の古木があり、老人は「西行と名乗る歌人が、昔、夏の頃この木陰に休憩し歌を詠んだ」と述べ消えた。老人は柳の精だった。