DIARY yuutu

yuuutunna toki no nikki

銀色夏生(1960-)「ドアをひろくあける」『詩集 すみわたる夜空のような』(2005年)所収:まだやり直しがきく年齢だ!

2018-02-01 20:12:47 | 日記
 「ドアをひろくあける」 “You widely open the door.”

ひどく冷笑的に 
のこりの作業をやり終えた
You have very synically finished up the rest of the work.

ここからでていく
最後の作業
You now start from here, and you have done the last work.

終わったすべてが
思い出の束が
もう重みもなく
床にかさなる
All things that ended, that is, a bundle of memories have already no weight and pile on the floor.

椅子にすわって
靴紐を堅く結ぶ

You sit on the chair and tightly fasten your shoelaces.

ため息とともに
立ち上がり
ドアをひろくあける
While sighing deeply, you stand up and widely open the door.

《感想1》
思い出深い部屋。
今、一人、最後の作業をして、部屋から出ていく。
部屋はカラッポ。
物は存在しない。
思い出だけが、存在する。
決意するが、ため息も出る。
ついに立ち上がり、部屋から出ていく。

《感想2》
まだやり直しがきく年齢だ。
ドアをひろくあけ、出ていくだけの希望がある。
やり直しがきかない年齢なら、希望なく、そのまま、一人、そこに居つくだろう。
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畳の上で、また、屋根の下で、死ぬことができそう

2018-02-01 10:37:38 | 日記
君の人生は、破綻の連続だ。
(1)
君が善意で、何も気づかないままで、相手を怒らすことがあった。(実に理不尽かつ迂闊だ!)
A 突然、「おまえは人を馬鹿にしている」と、君は、相手から怒鳴られた。
B ある男が、わざわざ、恨みごとを君に言いに来て、そのまま二度と会わなくなった。
C 相手と喧嘩別れ。激しく裏切られたと、君は思ったが、今から思えば、君が不用心だった。
D 突然、相手に激怒される。「お前が、そんなことをするのは、許せない」と言われた。

(2)
君は、付き合い方の基本を知らず、憎まれる。
E 突然、ある男が君に向かって激しく文句を言い、言い終わった後、「これですっとした」と言った。
F 君の発言で、その場の何人かが、君を見捨てた。以後、絶交となった。

(3)
君の最初のトラウマ。
G 政治は恐ろしい。君は半殺しにされるところだった。
G-2 その後、君は、しばらく生きる意欲を失った。

(4)
H ある時、結果として、君が、公然と人を侮辱し、以後、一生恨まれる。
I またある時、結果として、君が、人を裏切ることになり、以後、一生恨まれる。
J 物の見方の相違から、相手の激しい恨みをかう。
K 相手の依頼を断わったところ、恐るべき悪い噂を撒き散らされた。

(5)
L 君は、「二足の草鞋(ワラジ)」だったため、相手に対し、全力で対応できず、失敗続きだった。
M 君は、自主・自立・自己決定の覚悟が不足していて、中途半端な人生を歩んだ。

(6)
N 多くの経済上の失敗、損失の連続。君は、気が滅入る。

(7)
ただ、今現在、なんとか畳の上で、また、屋根の下で、死ぬことができそうな見通しなので、少し気が楽になった。
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