元旦の風景
正月三カ日はどこでも 朝はお雑煮を
いただくもので
仕来たりなんじゃありませんか
女房はそう言いながら
雑煮とやらの
仕来たりをたべているのだ
ぼくはだまって
味噌汁のおかわりをしたのだが
正月も仕来たりもないもので
味噌汁ぬきの朝なんぞ
食ったみたいな
感じがしないのだ
《感想1》
「女房」の言うことが正論だろう。
「ぼく」は、我儘だ。
正月には、「女房」は、お雑煮と味噌汁を両方、用意しなければならない。
負担が増えるだけだ。
「ぼく」が自分で朝食を作ればよいのだ。
《感想2》
詩が作られたのは、昭和30年代と思われる。
当時は、「男子厨房(チュウボウ、台所)に入らず」と言われた。
だから「ぼく」が自分で朝食を作ることがない。
かくて「女房」の負担が増えるだけだ。
A Situation of New Year’s Day
On first three days of New Year’s Festival, we should eat o-zouni, that is, soup with rice cake at breakfast.
It is Japanese custom, isn’t it?
While saying so, my wife is eating custom, that is, what with zouni.
I remain silent and eat another bowl of soup with soybean paste.
I am indifferent to both New Year’s Festival and custom.
I can’t feel that I eat breakfast when I don’t eat soup with soybean paste in the morning.
正月三カ日はどこでも 朝はお雑煮を
いただくもので
仕来たりなんじゃありませんか
女房はそう言いながら
雑煮とやらの
仕来たりをたべているのだ
ぼくはだまって
味噌汁のおかわりをしたのだが
正月も仕来たりもないもので
味噌汁ぬきの朝なんぞ
食ったみたいな
感じがしないのだ
《感想1》
「女房」の言うことが正論だろう。
「ぼく」は、我儘だ。
正月には、「女房」は、お雑煮と味噌汁を両方、用意しなければならない。
負担が増えるだけだ。
「ぼく」が自分で朝食を作ればよいのだ。
《感想2》
詩が作られたのは、昭和30年代と思われる。
当時は、「男子厨房(チュウボウ、台所)に入らず」と言われた。
だから「ぼく」が自分で朝食を作ることがない。
かくて「女房」の負担が増えるだけだ。
A Situation of New Year’s Day
On first three days of New Year’s Festival, we should eat o-zouni, that is, soup with rice cake at breakfast.
It is Japanese custom, isn’t it?
While saying so, my wife is eating custom, that is, what with zouni.
I remain silent and eat another bowl of soup with soybean paste.
I am indifferent to both New Year’s Festival and custom.
I can’t feel that I eat breakfast when I don’t eat soup with soybean paste in the morning.