住職の独り言

~ご縁に触れて~

良寛さんは念仏者だった

2023年03月17日 | 独り言
良寛さんは、江戸時代後期の曹洞宗の僧侶、歌人、漢詩人、書家。号は大愚。
師は「子供の純真な心こそが誠の仏の心」と領解し、子供達と遊ぶことを好み、かくれんぼや手毬をついたりしてよく遊んだという。
その良寛さんの歌は念仏者そのものでありました。

「草の庵に
 寝ても覚めても申すこと
 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏」

「わたしにし
 身にしありせば今よりは
  かにもかくにも弥陀のまにまに」
 
「われながら 
  うれしくもあるか 弥陀仏の
   います御国に いくとおもえば」

「他力とは 
  野中に立てし 竹なれや
   よりさわらぬを他力とぞいふ」

「おろかなる
  身こそなかなか うれしけれ
   弥陀の誓ひにあふと思えば」

「極楽に
  わが父母は おはすらむ
   けふ膝もとへ行くと思へば」

「不可思議の
  弥陀の誓ひの なかりせば
   何をこの世の思ひ出にせむ」

~辞世の句~
「良寛に
  辞世あるかと 人問はば
   南無阿弥陀仏といふと答えよ

南無阿弥陀仏


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