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King Diary

秩父で今日も季節を感じながら珈琲豆を焼いている

『傍聞き』読了

2012年05月02日 00時10分56秒 | 読書


これは沖縄行きの飛行機待ちの時、読みました。

『傍聞き』

私のきらいな短編集でした。

旅行の合間での読書には最適な短かいもの語りで、
飛行機内、空港の待ち時間、電車内とそれぞれ
読みきってしまい内容もたいしたこともないので、
軽く読み過ごしてしまうことのできる本が必要な
人にはいいかもしれません。

ただ、歯医者の待合室で読むような内容の本でも
なく、登場する人は社会的な公務員の人が主人公で
そのプロの仕事振りをテクニックで彩りちょっと感動
させるという趣向のつもりのようですが、あまりに
技巧臭くて逆に鼻につくし、これを短編でやる技術と
姿勢を讃えるような解説までついてせっかくの短編
集を貶めてると感じました。

ですからもし読むのでしたら、単行本の方をお勧め
します。

もともと謎解きミステリーの本格的な物は短編である
というのが読者の中では昔から語られていましたが、
最近は新人賞の選考も懸賞も短編に限るということも
なく、いきなり長編でデビューするなんてことも珍しい
ことではなくなっているので、短編の良品は貴重な
ことになるのでしょうか。

売文業ということでいえば、需要があるところ供給も
あるはずで、ミステリーの雑誌や週刊誌など掲載の
場はあるのでそれが本にならないのはやはり優れた
書き手がいないだけなのではないかと思います。

短編ミステリーの優れた作品が少なくなった今貴重な
書きてであり作者というのにはやや賛成しかねるも
売れていることは間違いないです。


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