世界戦のビデオを見る前に朝のニュースで予選リーグ敗退が決まり、
残るアメリカ戦はどんな消化試合になるのかという朝でした。
今待機時間や一人の読書時間に『珍夜特急』なる旅行記を読んでいます。
これはインドからポルトガルまでバイクで一人旅した人の旅行記なのですが、
まあその何もない旅行記で別に読む価値あるのかとそろそろ感じているのですが、
肝心なのはこの旅行記の時代(1999年)にはまだインドからトルコまで陸路で一人旅することが
可能だったという事です。
今ならイランやアフガニスタン、パキスタンはテロの重要地域で渡航退避地域です。
つまりはこの旅行記のようにのんびりひとりで移動できた荒野で何もない地域は今は
訪れることも許されないところとなっているのです。
こうなってしまったのは強欲資本主義により、世界が正義と人権を謳い軍事介入して
独裁者を倒したり、民主化を推し進めて無政府状態に陥る国が続出していることにより
ます。
西側先進国と共産主義の冷たい戦争からテロとの戦いという常時戦闘状態の世界となり、
世界の覇権へ中国の挑戦とそれを阻止する経済戦争と事態は新たな局面にはいり、日本も
図らずも政治問題に経済政策を導入するという形態をとり俄かに戦争参加状態にあると
もいえます。
一方1850年代のドイツ、ブッテンブローク家の人々も中巻に入り、先代の死と長女の出戻りで
早くも家勢に陰りが出始めるのかと思いきや長男の結婚とコンズルの名の継承があり、どうやら
順調にビジネスも拡大するのかという雰囲気です。少なくとも半分まで来てこの長い古い小説は
ダウントンアビーほど事件も起きず、家族の静かなお話は続いています。
この話の年代のドイツは産業革命で経済が大きく動く時代で貴族社会に対して
一般市民が台頭してきて大きく経済も変わる時です。
日本は幕末から明治にかけてですから武士の治める国から天皇の主権が復活するという時代で
その時に革命が起き一般市民の力が強くなっていたらどうなっていたかというのを考えると
この古いブッテンブローグの人々も味わいがあります。
モヘンジョダロなど古い文明やアララト山など歴史的遺産や文明の始まりのようなところを行く
旅行記を読んで、それが今やテロの活躍する地となったことなど考えると人類がなそうとしている
ことや世界の分断がどこまで進みどう変わるのか全く予想もつかないことです。
一般的には最新技術が世界を変え国という概念を徐々に変え超国家が誕生し、今までの国境の概念
を持たない企業と資本の融合体のようなものに移行すると考えられています。そうなると今でも
陸路では通じている大陸も自由に個人が移動などできない斑な地図になっていくでしょう。
日常的に毎日飲む珈琲も日本人ならなじみの深いブルーマウンテンもその後の変化を見ると
環境変化と自然破壊は今後も進み、あえて地球の裏側から豆を仕入れなくてもよいのではと
いう考えは進み、東アジアで日本の品出管理と農業技術でもっと味が良くて安いものができる
気もします。
それとも日本のような国ごとの豆を楽しむという味と品質でまた変化があり、貿易の形にも
今の貿易摩擦の結果、経済問題に発展して経済産品ほど新たな規制の的になりやすいので
味と品質で世界基準の統一と東アジアでの珈琲が俄然発展してなんて世界的デカダンスに
珈琲も変わるではと思います。
一般には知られていませんが、ブラジルにもモカの豆というのがあります。実際ほとんどの味は
ブラジルの豆だけで足りると言っても過言ではありません。さらに、日本の技術であれば、世界の豆を
中国や台湾、ベトナム辺りで全部の品種を無農薬で大量生産も可能です。つまり、もはや希少種や
産地主義をやめ、世界の有名品種を計画生産して味の良い豆を一ヵ所もしくは数カ所で日本用に
世界相場とは別の流通にすれば安くてよい豆がいつもあるという状況が効率よく実現します。
なぜ手間と世界相場に縛られて高い豆を地球の裏側から輸入しているのかこんな無駄なことはありません。
そして大陸間弾道弾や国際宇宙基地などという無駄な投資でなく、宇宙空間利用の輸送を実現したなら
斑な地図も違って見えてくるかもしれません。